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地域だより

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最終更新日:2016年3月11日

第80回沖縄県さとうきび育種委員会(春期)の開催について

2016年3月

那覇事務所 岡 久季

 平成28年2月23日(火)〜24日(水)、沖縄蔗作研究協会、沖縄県農業研究センターの共催で第80回沖縄県さとうきび育種委員会(春期)が開催された。

 沖縄県さとうきび育種委員会は、沖縄県内の地域、島々に適するさとうきび品種を選定するため、沖縄県農業研究センターや国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構九州沖縄農業研究センターをはじめとし、各地域の製糖工場などからさとうきび育種担当者が一堂に会して情報交換を行うもので、毎年、春と秋に開催されている。

 今回の春期育種委員会は沖縄県農業研究センター本所(沖縄県糸満市)で開催され、約70名の関係者が2日間の日程で、成績検討会および現地検討会を行った。このうち、当事務所では初日の成績検討会に参加したため、その概要を報告する。

 はじめに、沖縄県農業研究センター各試験地における気象概況および生育概況について担当者から説明があり、各地における台風の被害状況や、1月の多雨による品質への影響などが報告された。また、各製糖工場の担当者からは今期の原料搬入の状況、作型、かん水の取り組みなど、各地域でのさとうきび生産状況が報告された。今期の特徴的な事項として、石垣島での度重なる台風被害や、南大東島や宮古島での梅雨明け後の干ばつが挙げられた。

 続いて、さとうきびの各系統の評価を行うため、生産力検定試験、奨励品種決定調査、現地適応性検定試験(各製糖工場)などの結果について検討を行った。各試験地と製糖工場の担当者は各系統を、春植え、夏植え、株出しの3つの作型に分けて試験栽培を行う。そして、それぞれの作型において、茎数、茎長、茎径、ほ場ブリックス、風折茎率などの調査項目に加え、発芽率や耐病虫害抵抗性などを加味して◎(特に有望)、○(有望)、△(要検討または評価保留)、×(淘汰)の評価を行うものである。

 同じ系統でも試験地によって全く評価が異なる場合があるため、試験を継続するか、淘汰するかの判断が難しくなるケースも見られた。

 そうした中、「RK06-6009」と「RK08-8009」はその早期高糖性が注目され、従来より早い時期に収穫試験を行い、その結果を検証するという方針が決まった。

 また、前回の育種委員会でも取り上げられた「RK97-14」は、平成28年度にも奨励品種として登録される予定であることが報告された。
 
 育種委員会で検討された系統のうち、特に有望なものが、協議を経て奨励品種候補として選定される。関係者の日々の努力によって作られた新しい系統が、将来の新品種となり、さとうきびの生産性向上に資することを期待したい。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713



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