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砂糖類の国内需給

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最終更新日:2016年4月11日

砂糖類の国内需給

2016年4月

調査情報部

1. 需給見通し

 農林水産省は、「砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律」(昭和40年法律第109号)により、四半期ごとに砂糖および異性化糖の需給見通しを公表している。3月に「平成27砂糖年度における砂糖及び異性化糖の需給見通し(第3回)」を公表した。その概要は以下の通りである。
見通し
(1)砂糖の消費量
 平成27砂糖年度(10月〜翌9月)の砂糖の消費量は、196万5000トン(前年度比1.0%増)と見通している。内訳を見ると、分みつ糖の消費量は近年の消費動向を基に、景気が一部に弱さが見られるものの緩やかな回復基調が続いていることなどを踏まえ193万トン(同0.9%増)、含みつ糖の消費量は、近年の消費動向などを勘案し、3万5000トン(同2.9%増)と見通している。

(2)砂糖の供給量
 平成27砂糖年度の砂糖の供給量は、195万7000トン(前年度比1.0%減)と見通している。内訳を見ると、分みつ糖が193万8000トン(同1.0%減)、含みつ糖が1万8000トン(同5.9%増)と見通している。

 国内産糖の供給見通しは、てん菜については、26年産の豊作基調を背景に生産者の生産意欲が高まったことなどにより、作付面積が前年産に比べて約1400ヘクタール増加したことや、昨年8月中旬以降、平均気温は平年並みとなり寒暖差もあったことから、根重、糖度ともに順調に推移したことなどから、産糖量は67万7000トン(前年産比11.4%増)と見通している。また、供給量は67万6000トン(精製糖換算。同11.3%増)と見通している。

 サトウキビについては、近年の不作からの脱却に向けた関係者一体となった取り組みなどにより、収穫面積の減少傾向に歯止めがかかり、前年産に比べて約500ヘクタール増加した。また、長雨や日照不足などの影響により生育が大幅に遅延している地域や、台風被害が発生した地域、また、昨年12月からの製糖自体が大幅に遅れるほどの降雨の影響により糖度が伸び悩んでいる地域があるものの、全体としておおむね順調に推移していることから、産糖量は13万7000トン(同6.8%増)、供給量は13万1000トン(同6.8%増)と見通している。

(3)異性化糖の需給
 平成27砂糖年度の異性化糖の消費量は、近年の消費動向などを踏まえ、81万2000トン(前年度比2.5%増)と見通している。また、異性化糖の供給量は、消費量に見合った量が供給されると見通している。
 
 

2. 異性化糖の移出動向

2月の移出数量は前年同月からわずかに増加
 2016年2月の異性化糖の移出数量は、5万8645トン(前年同月比1.9%増、前月比7.1%増)となった(図1)。
 
2月の規格別の移出量は、次の通りであった(図2)。

果糖含有率40%未満 363トン (前年同月比15.2%増、前月比5.9%増)
同40%以上50%未満 1万7299トン (同4.4%増、同11.2%増)
同50%以上60%未満 4万244トン (同3.1%増、同5.4%増)
同60%以上 739トン (同54.9%減、同12.8%増)
 

3. 輸入動向

【分みつ糖の輸入動向】
1月の輸入量は前年同月から大幅に減少

 財務省「貿易統計」によると、2016年1月の分みつ糖(HSコード1701.14-110)の輸入量は、2万9541トン(前年同月比60.5%減、前月比65.8%減)で(図3)、全量がタイからの輸入であった(図4)。
 
 
 豪州からの高糖度原料糖(糖度98.5度以上99.3未満、HSコード1701.14-200)の輸入量は、1万7269トン(前月比57.6%減)であった。

 2016年1月の1トン当たりの輸入価格は、4万6374円(前年同月比1.2%高、前月比2.5%高)となった(図5)。
 
【含みつ糖の輸入動向】
1月の輸入量は前年同月からかなりの程度減少

 財務省「貿易統計」によると、2016年1月の含みつ糖の輸入量は、989トン(前年同月比8.6%減、前月比85.6%増)となった(図6)。輸入先国はタイ、ボリビア、中国、ブラジル、フィリピン、モーリシャスの6カ国であった。
  同月の国別の輸入量は次の通りであった(図7)。

タイ 397トン (前年同月比34.8%減、前月比9.5倍増)
ボリビア 262トン (同13.5%減、同2.1倍増)
中国 178トン (同2.4倍増、同33.6%減)
ブラジル 95トン (同66.7%増、同2.5倍増)
フィリピン 37トン (同19.4%増、同28.8%減)
モーリシャス 20トン (前年同月および前月輸入実績なし)
 
 
 2016年1月の1トン当たりの輸入価格は、14万2082円(前年同月比0.1%安、前月比0.3%高)となった(図8)。
 
国別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。

タイ  13万3227円 (前年同月比2.8%高、前月比27.5%高)
ボリビア  14万5313円 (同4.5%高、同0.2%安)
中国  11万8225円 (同12.0%安、同4.6%安)
ブラジル  22万9021円 (同11.4%安、同0.04%高)
フィリピン  12万2459円 (同47.2%安、同32.5%安)
モーリシャス  11万1200円 (前年同月および前月輸入実績なし)
【加糖調製品の輸入動向】
1月の加糖調製品の輸入量は前年同月からかなり大きく減少

 財務省「貿易統計」によると、2016年1月の加糖調製品の輸入量は、4万2038トン(前年同月比13.8%減、前月比12.7%減)となった(図9)。
 同月の品目別の輸入量は、次の通りであった。

ミルク調製品  1万1783トン  (前年同月比6.3%減、前月比11.5%減)
ソルビトール調製品  8671トン  (同9.8%減、同7.2%減)
ココア調製品  7127トン  (同25.7%減、同16.9%減)
その他調製品  6125トン  (同5.8%減、同11.9%減)
調製した豆(加糖あん)  4669トン  (同22.3%減、同20.8%減)
穀粉調製品  3628トン  (同18.5%減、同10.4%減)
コーヒー調製品  35トン  (同17.7%減、同2.1倍増)
 

4. 価格動向

【市場価格】
砂糖価格が1キログラム当たり4円上昇

 2月の糖種別・地域別の砂糖価格(日経相場)は次の通りであった。国際相場の高騰を受けて、1月中旬に精糖メーカーが精製糖の出荷価格を1キログラム当たり4円値上げしたことが浸透したため、東京および大阪では12日、名古屋および関門では15日にそれぞれ同4円の値上げが見られた。

上白糖(大袋)
 東京  1キログラム当たり183〜188円
 大阪  同184〜188円
 名古屋  同187〜191円
 関門  同187〜191円

本グラニュー糖(大袋)
 東京  1キログラム当たり188〜193円
 大阪  同189〜193円
 名古屋  同192〜196円


ビート・グラニュー糖(大袋)
 東京  1キログラム当たり183〜188円
 大阪  同184〜188円
 名古屋  同185〜189円


 2月の異性化糖の価格(日経相場、大口需要家向け価格、東京、タンクローリーもの、JAS規格品、水分25%)は、次の通りであった。

果糖分42%もの  1キログラム当たり131〜132円
果糖分55%もの             同137〜138円


【小売価格】
2月の上白糖小袋の平均小売価格は前月比1.8円安

 日経POSデータ(全国200店舗)によると、2月の小袋(1キログラム)のスーパーにおける上白糖の平均小売価格は、184.7円(前年同月比0.7円高、前月比1.8円安)であった。
 同月の地域別(注)の平均小売価格は、次の通りであった。

北海道  164.1円  (前年同月比14.4円安、前月比8.2円安)
東北  191.7円  (同9.8円安、前月同)
関東など  182.3円  (同3.4円高、同0.6円高)
首都圏  201.2円  (同14.0円高、同2.2円安)
中部  183.5円  (同2.9円高、同0.1円高)
関西  171.1円  (同9.2円安、同4.2円安)
中国・四国  195.7円  (同1.5円安、同0.6円安)
九州  180.6円  (同0.6円安、同0.6円安)

 最も高かったのは唯一200円を超えた首都圏で、最も安かった北海道との価格差は37.1円であった。

(注)地域の内訳は次の通りである。以下、グラニュー糖および三温糖も同じである。
関東など:茨城県、栃木県、群馬県、長野県、山梨県、静岡県
首都圏:東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県
中 部:新潟県、富山県、石川県、福井県、岐阜県、三重県、愛知県
関 西:大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、和歌山県、奈良県


2月のグラニュー糖小袋の平均小売価格は前月比0.5円安
 日経POSデータ(全国200店舗)によると、2月の小袋(1キログラム)のスーパーにおけるグラニュー糖の平均小売価格は、225.6円(前年同月比0.1円安、前月比0.5円安)であった。
 同月の地域別の平均小売価格は、次の通りであった。

北海道  177.3円  (前年同月比6.2円安、前月比6.9円安)
東北  226.2円  (同6.5円安、前月同)
関東など  246.2円  (同1.3円高、同0.1円高)
首都圏  237.7円  (同0.7円安、同0.1円安)
中部  228.3円  (同0.4円安、同0.9円高)
関西  204.3円  (同3.6円安、同2.3円安)
中国・四国  227.3円  (同2.3円安、同0.5円高)
九州  230.4円  (同19.6円高、前月同)

 前月と同様に最も高かったのは関東などで、最も安かった北海道との価格差は68.9円であった。

2月の三温糖小袋の平均小売価格は前月比2.5円安
 日経POSデータ(全国200店舗)によると、2月の小袋(1キログラム)のスーパーにおける三温糖の平均小売価格は、211.9円(前年同月比6.9円安、前月比2.5円安)であった。
 同月の地域別の平均小売価格は、次の通りであった。

北海道  218.9円  (前年同月比18.1円安、前月比3.7円安)
東北  224.8円  (同5.3円安、前月同)
関東など  223.4円  (同0.3円安、同0.1円高)
首都圏  212.7円  (同7.6円安、同3.6円安)
中部  212.8円  (同5.5円高、同0.1円高)
関西  198.7円  (同9.1円安、同2.1円安)
中国・四国  211.1円  (同7.8円安、同4.6円安)
九州  201.4円  (同15.7円安、同0.3円高)

 最も高かったのは東北で、最も安かった関西との価格差は26.1円であった。

【購入金額および購入量】
1月の1世帯当たりの砂糖の購入金額および数量は前月から大幅に減少

 総務省「家計調査」によると、2016年1月の1世帯(2人以上)当たりの砂糖に係る支出金額は、83円(前年同月比1.2%安、前月比45.4%安)となった(図10)。また、同月の1世帯当たりの砂糖の購入数量は、344グラム(同5.2%減、同52.2%減)となった(図11)。
 
 
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713



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