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4. 日本の主要輸入先国の動向(2016年7月時点予測)

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最終更新日:2016年8月10日

4. 日本の主要輸入先国の動向(2016年7月時点予測)

2016年8月

 近年、日本の粗糖(甘しゃ糖・分みつ糖(HSコード1701.14−110)および甘しゃ糖・その他(HSコード1701.14−200)の合計)の主要輸入先国は、タイ、豪州、南アフリカ、フィリピン、グアテマラであったが、2015年の主要輸入先国ごとの割合は、タイが56.0%(前年比1.9ポイント減)、豪州が39.0%(同8.7ポイント増)、グアテマラが4.9%(同3.2ポイント増)と、この3カ国でほぼ全量を占めている(財務省「貿易統計」)。

 タイおよび豪州は毎月、南アフリカ、フィリピン、グアテマラについては、原則として3カ月に1回の報告とし、今回は南アフリカを報告する。
 
 
2015/16年度の砂糖生産量はかなり減少、輸出量は前年度並みの見込み
 2015/16砂糖年度(10月〜翌9月)は、コメからの転作が前年度ほど進まず、サトウキビ収穫面積は141万ヘクタール(前年度比0.6%増)となるものの、干ばつの影響による単収の低下のため、生産量は9405万トン(同10.9%減)と、かなりの減少が見込まれる(表6)。

 また、砂糖生産量も、サトウキビ生育時期の干ばつと成熟時期の過度な降雨によって産糖量の減少が見られることから、1003万トン(同13.4%減)とかなりの減少が見込まれる。

 タイ製糖協会の5月時点の生産報告によると、2015/16年度のサトウキビの圧搾は、前年度よりも約1カ月早い4月10日をもって終了した。このため、同年度のサトウキビ圧搾量は9405万トン(同11.2%減)、砂糖生産量は978万トン(同13.5%減)と、ともにかなり減少した。

 砂糖輸出量は、インドネシアへの粗糖の輸出が好調であるものの、ミャンマーなど一部の国への精製糖輸出の低迷などにより、807万トン(前年度同)と前年度並みにとどまると見込まれる。

 ただし、サトウキビ・砂糖委員会事務局(OCSB)(注1)によれば、国際砂糖価格の高まりにつれ、カンボジアやラオス、ミャンマー、ベトナムなどへの砂糖の流出による国内供給不足が懸念されている。このため、OCSBは7月、今年2月に引き上げを承認した国内供給向け砂糖(A割当)の販売割当数量(注2)250万トンをさらに260万トンまで引き上げることとした。

 また、OCSBは、2016/17年度のサトウキビおよび砂糖の生産見通しについて、2014年から続いている干ばつ被害のさらなる拡大や他作物への転換により、サトウキビ生産量は9000万トンまで減少し、これにより、砂糖生産量は940万トンと、2010/11年度以来の低水準になるものと予想している。
 
(注1)タイのサトウキビおよび砂糖関連政策の執行機関である3省(工業省(製糖関係)、農業協同組合省(原料作物関係)、商務省(砂糖の売買関係))とサトウキビ生産者および製糖企業の代表で構成され、工業省内に設置された「サトウキビ・砂糖委員会(TCSB)」の事務局。
(注2)タイ産砂糖は、A割当と呼ばれる国内供給向けとB割当およびC割当と呼ばれる輸出向けなどの販売割当制度が行われている。

 
 
 
 
2015/16年度の砂糖生産量、輸出量ともにわずかに増加の見込み
 2015/16砂糖年度(7月〜翌6月)は、特にアジアへの輸出需要の高まりから、サトウキビ収穫面積は39万3000ヘクタール(前年度比8.3%増)とかなりの増加が見込まれるものの、主産地であるクイーンズランド(QLD)州が一時干ばつに見舞われたため、生産量は3310万トン(同2.3%増)とわずかな増加にとどまるものと見込まれる(表7)。

 また、砂糖生産量は486万トン(同2.0%増)、輸出量は375万トン(同1.7%増)と、ともにわずかな増加が見込まれる。

2016/17年度の砂糖生産量はわずかに減少、輸出量は前年度並みの見込み
 2016/17砂糖年度は、6月上旬にブンダバーグ地区などのQLD州南部が暴風雨に見舞われ、サトウキビが倒伏するなどの被害があったことなどから、サトウキビ収穫面積は38万8000ヘクタール(前年度比1.3%減)、生産量も3214万トン(同2.9%減)と、ともにわずかな減少が見込まれる。

 サトウキビの減産を受けて、砂糖生産量は480万トン(同1.3%減)とわずかに減少し、輸出量は372万トン(同0.9%減)と見込まれる。

 豪州農業資源経済科学局(ABARES)が6月中旬に公表した2016/17年度の生産予測によると、サトウキビ栽培面積は40万ヘクタール(同1.3%増)とわずかに増加し、単収の向上により、砂糖生産量は508万トン(同5.9%増)とやや増加が見込まれる。輸出量も400万トン(同4.1%増)と、やや増加が見込まれる。
 
 
 
2015/16年度の砂糖生産量、輸出量はともに大幅減の見込み
 2015/16砂糖年度(4月〜翌3月)のサトウキビの収穫面積は、30万ヘクタール(前年度比7.1%減)とかなり減少し、生産量は1707万トン(同1.0%減)とわずかな減少が見込まれている(表8)。

 砂糖生産量は、100年に1度ともいわれる深刻な干ばつの影響により製糖歩留まりが低下していることから、173万トン(同22.6%減)と大幅な減少が見込まれている。これを受け、輸出量も31万トン(同60.1%減)と大幅な減少が予想されている。

 なお、南アフリカ砂糖協会(SASA)が先ごろ公表した2015/16年度の生産実績によると、サトウキビ生産量は148万トン(同16.3%減)と大幅に減少した。

2016/17年度の砂糖生産量はやや減少、輸出量は大幅減の見込み
 2016/17砂糖年度のサトウキビの収穫面積は29万ヘクタール(前年度比4.2%減)、生産量は1623万トン(同4.9%減)と、ともにやや減少が見込まれている。

 サトウキビの減産を受け、砂糖生産量も166万トン(同4.2%減)とやや減少が見込まれている。このため、輸出量も23万トン(同25.0%減)と、大幅な減少が予想されている。
 
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713



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