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砂糖類の国内需給

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最終更新日:2017年3月10日

砂糖類の国内需給

2017年3月

調査情報部

1. 需給見通し

 農林水産省は、「砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律」(昭和40年法律第109号)により、四半期ごとに砂糖および異性化糖の需給見通しを公表している。12月に「平成28砂糖年度における砂糖及び異性化糖の需給見通し(第2回)」を公表した(詳細は2017年2月号参照)。

平成28砂糖年度(10月〜翌9月)の見通し【砂糖】

表1 平成28砂糖年度における砂糖の需給見通し

表2 平成28砂糖年度における異性化糖の需給見通し

2. 異性化糖の移出動向

1月の移出数量は前年同月からかなりの程度増加
 2017年1月の異性化糖の移出数量は、5万8795トン(前年同月比7.4%増、前月比1.5%減)となった(図1)。
 1月の規格別の移出量は、次の通りであった(図2)。

果糖含有率40%未満      313トン
 (前年同月比8.6%減、前月比28.2%減)
同40%以上50%未満  1万6415トン
 (同5.5%増、同5.1%減)
同50%以上60%未満    4万1276トン
 (同8.1%増、同0.3%減)
同60%以上              791トン
 (同20.9%増、同35.8%増)

図1 異性化糖の移出量の推移

図2 異性化糖の種類別移出量の推移

3. 輸入動向

【分みつ糖の輸入動向】
12月の輸入量は前年同月から大幅に減少

 財務省「貿易統計」によると、2016年12月の分みつ糖(HSコード 1701.14-110)の輸入量は、6万3646トン(前年同月比26.4%減、前月比7.7%減)であった(図3)。
 輸入先国はタイ、米国および英国の3カ国で、国別の輸入量は次の通りであった(図4)。

タイ   6万3636トン
 (前年同月比79.4%増、前月比50.1%増)
米国        8トン
 (同55.6%減、同78.9%減)
英国       2トン
 (前年同月および前月輸入実績なし)

 同月における豪州からの高糖度原料糖(糖度98.5度以上99.3度未満、HSコード1701.14-200)の輸入量は、5万8471トン(前年同月比43.5%増、前月比34.6%減)であった。

 

図3 分みつ糖の輸入量の推移

図4 分みつ糖の国別輸入量の推移

 2016年(1〜12月)の分みつ糖の輸入量は63万3148トン(前年比35.6%減)、豪州からの高糖度原料糖は60万801トン(同2.1倍)で、合計した輸入量は123万3949トン(同2.3%減)であった(図5)。
 輸入先国は豪州、タイ、米国、中国および英国の5カ国で、国別の輸入量は次の通りであった。
 
豪州   65万1300トン (前年比31.8%増)
タイ   58万2385トン (同17.6%減)
米国      259トン (同40.0%減)
中国       3トン (前年輸入実績なし)
英国       2トン (前年輸入実績なし)

図5 分みつ糖の年別国別輸入量の推移

 2016年12月の1トン当たりの輸入価格は、5万8919円(前年同月比30.3%高、前月比2.8%高)となった(図6)。
 国別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。

タイ   5万8888円
 (前年同月比36.0%高、前月比7.7%高)
米国  22万2750円
 (同8.0%高、同2.2倍)
英国  39万3000円
 (前年同月および前月輸入実績なし)
 

図6 分みつ糖の輸入価格の推移

【含みつ糖の輸入動向】
12月の輸入量は前年同月からわずかに減少

 財務省「貿易統計」によると、2016年12月の含みつ糖の輸入量は、526トン(前年同月比1.3%減、前月比9.3%減)であった(図7)。
 輸入先国は中国、ボリビア、ブラジル、フィリピンおよびペルーの5カ国で、国別の輸入量は次の通りであった(図8)。

中国       218トン
 (前年同月比18.7%減、前月比3.7倍)
ボリビア    155トン
 (同22.0%増、同47.1%減)
ブラジル     75トン
 (同97.4%増、同50.7%減)
フィリピン    73トン
 (同40.4%増、同2.1倍)
ペルー      5トン
 (前年同月および前月輸入実績なし)

 

図7 含みつ糖の輸入量の推移

図8 含みつ糖の国別輸入量の推移

 2016年(1〜12月)の含みつ糖の輸入量は、1万893トン(前年比9.3%増)であった(図9)。
 輸入先国はタイ、中国、ボリビア、ブラジル、フィリピン、コスタリカ、モーリシャス、米国およびペルーの9カ国で、国別の輸入量は次の通りであった(図9)。

タイ        4879トン(前年比1.9%増)

中国       3983トン(同12.0増)

ボリビア     1079トン(同17.7%増)

ブラジル     473トン(同38.3%増)

フィリピン   403トン(同48.2%増)

コスタリカ    40トン(同2.0倍)

モーリシャス  20トン(同9.1%減)

米国       11トン(同70.3%減)

ペルー      5トン(前年輸入実績なし)

図9 含みつ糖の年別国別輸入量の推移

 2016年12月の1トン当たりの輸入価格は、14万1920円(前年同月比0.2%高、前月比2.4%安)となった(図10)。
 国別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。

中国     11万4427円  
 (前年同月比7.7%安、前月比6.7%高)
ボリビア  13万8058円  
 (同5.2%安、同6.8%高)
ブラジル 22万3920円  
 (同2.2%安、同7.2%高)
フィリピン 14万7740円  
 (同18.6%安、同10.0%高)
ペルー  14万5400円  
 (前年同月および前月輸入実績なし)

図10 含みつ糖の輸入価格の推移

【加糖調製品の輸入動向】
12月の加糖調製品の輸入量は前年同月からやや増加

 財務省「貿易統計」によると、2016年12月の加糖調製品の輸入量は、5万831トン(前年同月比5.6%増、前月比0.9%減)となった(図11)。
 品目別の輸入量は、次の通りであった。

ミルク調製品       1万3156トン
 (前年同月比1.2%減、前月比12.4%減)
ソルビトール調製品   1万515トン
 (同12.6%増、同9.8%増)
ココア調製品        1万939トン
 (同27.5%増、同10.4%増)
調製した豆(加糖あん)   5575トン
 (同5.4%減、同1.9%減)
穀粉調製品         4218トン
 (同4.2%増、同10.3%増)
コーヒー調製品         31トン
 (同86.7%増、同2.0倍)
その他調製品        6397トン
 (同8.0%減、同11.7%減)

図11 加糖調製品の品目別輸入数量の推移

 2016年(1〜12月)の加糖調製品の輸入量は、56万711トン(前年比0.6%減)となった(図12)。
 同月の品目別の輸入量は、次の通りであった。

ミルク調製品           16万56トン (前年比1.4%増)
ソルビトール調製品      11万8881トン (同0.3%増)
ココア調製品           9万4717トン (同3.0%減)
調製した豆(加糖あん)      6万2680トン (同4.5%減)
穀粉調製品           4万2964トン (同0.9%増)
コーヒー調製品             373トン (同10.2%増)
その他調製品          8万1038トン (同0.6%減)

図12 加糖調製品の年別品目別輸入数量の推移

4. 価格動向

【市場価格】
砂糖、異性化糖ともに前月と同水準で推移

 1月の糖種別・地域別の砂糖価格(日経相場)は次の通りであった。

上白糖(大袋)
東京 1キログラム当たり192〜193円
大阪               同193円
名古屋              同196円
関門               同196円

上白糖(小袋)
東京 1キログラム当たり205〜206円
大阪               同207円

本グラニュー糖(大袋)
東京 1キログラム当たり197〜198円
大阪               同198円
名古屋             同201円

ビート・グラニュー糖(大袋)
東京 1キログラム当たり192〜193円
大阪               同193円
名古屋              同194円

1月の異性化糖の価格(日経相場、大口需要家向け価格、東京、タンクローリーもの、JAS規格品、水分25%)は、次の通りであった。

果糖分42%もの  1キログラム当たり131〜132円
果糖分55%もの             同137〜138円

【小売価格】
1月の上白糖小袋の地域間の価格差は最大で27.8円

 KSP−POSデータ(全国535店舗)によると、スーパーにおける1月の上白糖小袋(1キログラム)の平均小売価格は、190.8円(前年同月差1.3円高、前月差1.3円高)であった。
 同月の地域別(注)の平均小売価格は次の通りであった。

北海道    189.5円  
 (前年同月差6.8円安、前月差3.8円安)
東北     195.7円  
 (同1.7円高、同7.4円高)
関東など  176.7円  
 (同0.2円安、同1.3円高)
首都圏   194.4円  
 (同2.8円高、同4.1円安)
中部     179.9円  
 (同0.8円高、同4.2円高)
関西     192.6円  
 (同3.9円高、同3.7円高)
中国・四国 204.5円  
 (同6.5円高、同3.3円高)
九州・沖縄 189.7円  
 (同1.8円安、同2.0円高)

 最も高かったのは中国・四国で、最も安かった関東などとの価格差は27.8円であった。

(注)地域の内訳は次の通りである。以下、グラニュー糖および三温糖も同じである。
関東など:茨城県、栃木県、群馬県、長野県、山梨県、静岡県
首都圏:東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県
中 部:新潟県、富山県、石川県、福井県、岐阜県、三重県、愛知県
関 西:大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、和歌山県、奈良県


1月のグラニュー糖小袋の地域間の価格差は最大で80.2円
 KSP−POSデータ(全国535店舗)によると、スーパーにおける1月のグラニュー糖小袋(1キログラム)の平均小売価格は、238.5円(前年同月差3.1円高、前月差0.1円安)であった。
 同月の地域別の平均小売価格は次の通りであった。

北海道    193.0円  
 (前年同月差3.6円高、前月差3.9円安)
東北      273.2円  
 (同4.5円高、同0.1円高)
関東など   245.7円  
 (同0.4円安、同0.3円高)
首都圏    243.3円  
 (同5.0円高、同1.0円高)
中部     249.6円  
 (同0.1円安、同0.9円高)
関西     229.9円  
 (同3.7円高、同1.0円安)
中国・四国 252.8円  
 (同6.7円高、同2.7円高)
九州・沖縄 219.5円  
 (同1.1円高、同1.5円安)

 最も高かったのは東北で、最も安かった北海道との価格差は80.2円であった。

1月の三温糖小袋の地域間の価格差は最大で49.8円
 KSP−POSデータ(全国535店舗)によると、スーパーにおける1月の三温糖小袋(1キログラム)の平均小売価格は、233.6円(前年同月差2.5円高、前月差2.6円高)であった。
 同月の地域別の平均小売価格は次の通りであった。

北海道    240.2円  
 (前年同月差1.8円安、前月差6.2円高)
東北      255.9円  
 (同0.1円高、同5.7円高)
関東など   240.9円  
 (同3.9円高、同0.9円高)
首都圏    228.9円  
 (同2.5円高、同2.9円高)
中部     225.7円  
 (同2.4円高、同2.2円高)
関西     229.1円  
 (同4.1円高、同2.4円安)
中国・四国 250.5円  
 (同6.4円高、同7.6円高)
九州・沖縄 206.1円  
 (同0.9円安、同2.3円安)

 最も高かったのは東北で、最も安かった九州・沖縄との価格差は49.8円であった。

【購入金額および購入量】
12月の砂糖の購入数量は前年同月からやや減少

 総務省「家計調査」によると、2016年12月における100世帯当たりの砂糖の購入頻度は61で、1世帯(2人以上)当たりの支出金額は、149円(前年同月比2.0%安、前月比38.0%高)となった(図13)。また、同月の1世帯当たりの砂糖の購入数量は、681グラム(同5.3%減、同35.7%増)となった(図14)。

図13 1世帯当たりの砂糖に係る支出額の推移

図14 1世帯当たりの砂糖の購入数量の推移

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農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713



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