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徳之島さとうきび生産振興大会並びに製糖終了感謝デーの開催について

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最終更新日:2016年5月31日

2016年5月

鹿児島事務所 岸本 真三市
 
 平成28年5月15日(日)、鹿児島県大島郡徳之島町の徳之島町文化会館において、徳之島さとうきび生産振興大会並びに製糖終了感謝デー(主催:徳之島さとうきび生産対策本部、南西糖業株式会社、共催:奄美群島糖業振興会、あまみ農業協同組合、徳之島きび輸送事業協同組合、南大島農業共済組合)(以下「生産振興大会」という)が開催された。
 
 生産振興大会には、徳之島3町の生産農家、糖業関係者、JA及び行政関係者など約300名が参加した。
 
 徳之島における平成27/28年期のさとうきび・甘しゃ糖の生産は、生育時の台風による被害がほとんど発生しなかったことから、4期連続の不作からの回復が期待された。南西糖業株式会社の製糖開始は4期ぶりの年内操業(12月22日から)となり、原料処理量は16万7285トンと、前期を1万7648トン上回ったものの、当初見込みの18万1642トンを大きく下回った。10アール当たりの収量(以下「単収」という)も4.5トンと過去5年間で最も高かったものの、初期成育時の茎数不足などから伸び悩んだ。

 こうした年を終えて、当日の大会では、徳之島さとうきび生産対策本部長の高岡秀規徳之島町長が「さとうきびの生産は回復の兆しが見えてきたが、徳之島が取り組むべき生産量は、天候に関係なく20万トンと考えている。そのために、平均単収5トン以上を目指していきたいが、徳之島ダムの利用が本格的に始まることにおおいに期待している。今後、農家の皆さまとさとうきびの生産および所得の向上のため、一緒に取り組んでまいりたい。」と生産者に呼びかけた。
高岡秀規徳之島町長のあいさつ
高岡秀規徳之島町長のあいさつ
 また、来賓のあいさつとして鹿児島県大島支庁の宝正巳農政普及課長に次いで当機構の薄井久雄総括理事から「当機構は、糖価調整制度の実施機関として精製糖企業などから徴収した調整金を財源として、さとうきびの生産者や国内産糖製糖製造事業者の皆さまに交付金の交付による支援を行っている。言うまでもなく、さとうきびは台風、干ばつなどの自然災害の常襲地帯である鹿児島県南西諸島において欠くことのできない基幹作物であるとともに、地元の工場で製糖されており地域経済を支える重要な役割を担っている。今後も地域一体となった関係者の皆様方の取り組みにより、徳之島におけるさとうきびの増産と地域経済の一層の活性化につながることを期待したい。」と糖価調整制度の周知と生産者の皆さまへ応援メッセージを送った。
 
薄井久雄総括理事の応援メッセージ
薄井久雄総括理事の応援メッセージ
 続いて、平成28年5月7日に創立50周年を迎えた南西糖業株式会社の田村順一代表取締役社長から「今期は収穫面積が3727ヘクタールとなり、2期連続で増やしていただいた。このことが、単収が4.5トンと伸び悩んだ中でもさとうきびの生産量が16万7千トンを超えることにつながった。生産者の皆さまの取り組みに感謝申し上げる。昨年、2工場を維持するために16万トンでも利益の出せる工場体制を作りますと約束をした。おかげさまで、どうにか5年ぶりの黒字を達成できる見込みだ。」と今期製糖の経過報告があった。
 田村社長は、今後、徳之島のさとうきび産業の目指す方向として、平成25年をさとうきび産業の再構築元年としたこれまでの推移を示し「再構築の3要素として、(1)収穫面積の回復4000ヘクタール、(2)単収の向上6トン、(3)さとうきびの生産量20万トン、これを達成し、皆さまと一緒に喜びたい。」とビジョンを語った。
 
田村順一代表取締役社長の今期製糖報告
田村順一代表取締役社長の今期製糖報告
 最後に、「単収の向上には補植が重要であることから、南西糖業では、生産者の皆さまに当社独自に製作した補植用の穴あけ器の無償貸し出しや苗を安く販売するなどの取り組みを行ってきた。今後も南西糖業は、生産者、関係者の皆さまとともに『きびと共に生きる』。」と決意を表明した。
南西糖業株式会社製作の補植用の穴あけ器の紹介
南西糖業株式会社製作の補植用の穴あけ器の紹介
続いて、優秀農家表彰として8名(法人含む)、南西糖業株式会社特別表彰として1組合が表彰された。
 
表彰された優秀農家の皆さま
表彰された優秀農家の皆さま
 また、生産技術に係る講演として、徳之島さとうきび培養苗実用化推進機構事務局の松林福光氏から「メリクローン苗の種苗活用と一芽苗の補植活用について」と題して、「優良種苗への更新が単収向上のポイントとなる。優良種苗の三大条件は、(1)病気がないこと、(2)強い発芽力を持っていること、(3)その品種固有の形質を持っていることである。今後も、無病のメリクローン苗を種苗用として、一芽苗は補植用として活用し単収向上につなげてほしい。」と講演があった。
 
松林福光氏の講演
松林福光氏の講演
 続いて、鹿児島県農業開発総合センターの作物研究室の佐藤光徳室長から「梅雨明け後の茎伸長抑制とかん水効果〜梅雨明け後の早いかん水が茎を伸ばす〜」と題した講演が行われた。佐藤室長は、「梅雨期間後期のさとうきびは1日2〜4cmも伸び、非常に高い茎伸長速度を持っているが、梅雨後2週間の無降水でその速度が低下するため、早め(梅雨明け後1週間から)のかん水が重要である。生産者の皆さまには効果的なかん水に取り組んでいただきたい。」と語った。
 
佐藤光徳室長の講演
佐藤光徳室長の講演
 最後に、大会スローガンが宣言され、関係者一体となってさとうきびの増産に向けて取り組んでいくことを確認し、JAあまみの上岡重満代表理事組合長のあいさつをもって閉会となった。
 
【大会スローガン宣言】
発声:美島 拓也(伊仙町農家代表)
● 夏植の植付で、さとうきびの面積を拡大しよう。
● さとうきびの増産で経済の活性化を図ろう。
● 徳之島の生命、さとうきびを守ろう。
● きび共済加入率50パーセント以上達成をみんなで取り組もう。
● 島の宝、サトウキビ、あなたの1本から増やしていこう。 
大会スローガンを宣言する参加者
大会スローガンを宣言する参加者
 今回の生産振興大会に参加された生産者及び関係者の真剣な表情や講演の内容から考察すると、さとうきび20万トン生産達成のために、徳之島ダムの効果や関係者の単収の向上に向けたさまざまな取り組みがいち早く実を結ぶことを期待したい。
当機構としても、生産者の皆さまが安心してさとうきび作りが続けられるよう、今後も交付金の交付業務の適切な運営に努めてまいりたい。
なお、会場では当機構が作成した砂糖の価格調整制度の周知のためのパネルなどを掲示し、生産者の皆さまに理解醸成を図った。
 
 また、第二部の製糖終了感謝デーとして島唄や徳之島町の職員で構成されるバンドによる演奏や農機具などが当たる抽選会が開催され、生産者の皆さまは余興を楽しむとともに28年産のさとうきびの生産に向けて気持ちを新たにされていた。
 
徳之島町の職員による演奏
徳之島町の職員による演奏
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農畜産業振興機構 地方事務所 (担当:鹿児島事務所)
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