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「おきなわ花と食のフェスティバル2017」に出展

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最終更新日:2017年3月15日

2017年2月

那覇事務所 岡 久季
 平成29年2月4日(土)・2月5日(日)の2日間、那覇市の奥武山総合運動公園で、「地産地消」をテーマとし、県産農林水産物の消費拡大と生産振興に向けた「おきなわ花と食のフェスティバル2017」(主催:おきなわ花と食のフェスティバル推進本部)が開催された。
 今回は161企業・団体が出店し、県産の農林水産物やそれらの加工品などの試食販売、食に関する情報の展示等が行われた。
 2日目の夕方こそ雨に見舞われたものの、期間中はおおむね天候に恵まれ、家族連れなど多くの人でにぎわい、2日間で13万人を超える来場者が訪れた。
 

○開会式

 初日の9時30分より開会式典が行われ、推進本部長の大城勉・JAおきなわ理事長は「安全、安心、新鮮な県産農林水産物を通して、沖縄らしい食文化の創造、再発見をしてほしい」とあいさつがあり、その後、沖縄県の浦崎唯昭副知事ら関係者11人のテープカットで開幕した。
開会式のテープカットの様子
開会式のテープカットの様子

○砂糖に関する知識の情報発信

 県内の糖業関係団体は、同フェスティバルに沖縄の方言で「製糖場」を意味する「サーターヤー」として出展した。その中で、日本分蜜糖工業会と当機構那覇事務所は、糖価調整制度や砂糖の性質に関する内容の展示を行った。具体的には消費者向けのパンフレットやパネルの説明、各種砂糖のサンプルやてん菜の模型の展示を行った。また、ルーペを使った砂糖の結晶の観察については、特に多くの子ども達から好評を博した。
多くの来場者で賑わう当機構のブース
多くの来場者で賑わう当機構のブース

○黒糖の製造・試食と沖縄県産黒糖の販売

 サーターヤーでは、沖縄県黒砂糖協同組合が中心となり、県内の糖業関係者の協力を得て、黒糖製造の実演と製品の試食を行った。簡易圧搾機での圧搾や、灰汁を取りながら煮詰める工程では、来場者の人だかりが出来るほどであった。また、本土の観光客などからの「サトウキビを持ち帰りたい」との要望にも快く応じていた。
 その他、県内離島で製造されている黒糖の販売や、黒糖を使った綿菓子作りのブースも賑わっていた。
手作りの黒糖の試食コーナー
手作りの黒糖の試食コーナー

○おわりに

 沖縄に住む人たちにとってサトウキビ自体はごく身近なものだが、砂糖の性質や製造工程については展示で初めて知ったという声も聞かれた。また、価格調整制度や生産者に対する経営安定対策についての認知度のアンケートでは、「知らなかった」と回答した人が約6割を占める結果となった。
 今後もこうしたイベントの機会を利用し、皆様により分かりやすく情報提供が出来るよう心掛けたい。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 地方事務所 (担当:那覇事務所)
Tel:098-866-1033