札幌事務所 黒澤和寛
一般社団法人北海道てん菜協会(以下「てん菜協会」という)主催による「高品質てん菜づくり講習会」が道内4か所で開催され、てん菜生産者、糖業者、JAおよび市町村関係者などを中心に4会場で延900人が参加した。本講習会は、低コストで高品質なてん菜の安定的な生産を目指し、一層の栽培技術向上に寄与することを目的として毎年度開催されているものであり、今年度は池田町、大空町、洞爺湖町、美瑛町で開催された。
本稿では、2月8日の池田町田園ホールでの講習会の概要を紹介する。
開催に当たり、主催者を代表して、てん菜協会の辻副会長から挨拶があった。辻副会長は、「平成28年は、春先の強風に始まり、6月の曇天、8月の相次ぐ台風など農業生産にとっては大変苦労が多い一年であった。英国のEU離脱決定や米国の大統領選、政府の規制改革会議の提言など国内外で大きく情勢が動いているが、農業が食を守っていくことには変わりがない。てん菜は重要な輪作作物であり、今後とも生産振興を続けていきたい。」と述べ、引き続きてん菜協会が行う活動等への理解と協力を求めた。次いで、長年にわたり原料てん菜立会業務に従事し、取引の円滑な推進に貢献されたJAさらべつとJAうらほろの2名の方に対する表彰が行われ、辻副会長から表彰状が贈呈された。