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北海道の製糖工場が平成30年産てん菜の截断を開始 〜てん菜生産量は前年産を下回る見込み〜

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最終更新日:2018年11月13日

2018年10月

札幌事務所 小峯 厚

 北海道の製糖企業各者の8工場において、平成30年度の操業が開始された。
 各工場の操業開始日は表のとおりであり、ホクレンの中斜里製糖工場、清水製糖工場、北海道糖業の北見製糖所、本別製糖所の操業が前年に比べて遅くなっている。また、日本甜菜製糖の士別製糖所と北海道糖業の道南製糖所で前年同日となっている。一方、日本甜菜製糖の芽室製糖所と美幌製糖所の操業は早くなっている。

 本年は、昨年に比べてん菜生産量の減少が見込まれていることから、6工場が操業開始は前年に比べ遅いか、前年同日となっている。一方、日本甜菜製糖の2工場は、原料を輸送するトラックの確保が困難で、1日当たりの搬入量を抑える必要があったため、操業開始が早まった。
 

製糖工場操業開始

写真 ホクレン清水製糖工場におけるてん菜受け入れ風景
写真 ホクレン清水製糖工場におけるてん菜受け入れ風景

写真 ホクレン清水製糖工場におけるてん菜受け入れ風景

 北海道農政部生産振興局農産振興課が発表した「平成30年産てん菜の生産見込数量(平成30年8月20日現在)」によると、平成30年産のてん菜の作付面積は、57,208.54ヘクタール(前年産比98.4パーセント)、1ヘクタール当たりの収量は、61.0トン(同90.9パーセント)、生産量は349万1,000トン(同89.5パーセント)と豊作であった前年を下回ることが見込まれている。
 また、関係者への聞き取りによると、てん菜の糖分については、概ね順調に推移すると見込まれている。 この結果、平成30年産のてん菜からの産糖量は、前年と比べ減少するものの、平年並みを見込み、平成30年9月付け農林水産省による需給見通しでは56万9千トン(対前年比13.3パーセント減)が見込まれている。
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農畜産業振興機構 地方事務所 (担当:札幌事務所)
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