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2012/13年度トウモロコシの作付けは50%終了(アルゼンチン)

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ブエノスアイレス州、コルドバ州などで作付が進展

 ブエノスアイレス穀物取引所(BDC)によると、2012/13年度のトウモロコシについて、11月22日時点では作付見込面積340万ヘクタールのうち50%の作付けが終了している。これは前週から比べると5ポイント進み、前年度比では12%減となっている。
 各州での作付け状況については、ブエノスアイレス州南部とサンルイス州では適度な湿気により作付けが続けられている。また、受粉期が雨量の少ない高温期となることを避けるために作付けを中止していたコルドバ州南部では、先週から遅播種の作業が開始されたとしている。
 一方で、国の中央部の大部分で確認されている降雨により、土地が浸水したブエノスアイレス州中部と西部においては作付け作業が妨げられている。この大量の降雨により今後さらに状況は悪化するとも見られている。
 なお、来週にはエントレリオス州の中東部、南部及び北部中心地域で天候次第で、遅播種の作業が開始されるものと見られる。

大豆の作付けは4割程度終了

 一方、大豆については作付見込面積1970万ヘクタールのうち、36.6%に当たる720万ヘクタールが終了している。これは前週から比べ14.6ポイント進んでおり、前年度比では9.7%減となっている。
 過去7日間は天候にも恵まれたことからエントレリオス州の南部地域、中東部、さらにブエノスアイレス州西部とラパンパ州北部での作付けが進んでいる。同時に、エントレリオス州中東部、北部では土壌水分が豊富であることから、冬作物(小麦・大麦)の収穫終了後直ちに裏作として大豆の作付けが開始されている。
 また、小麦、大麦生産が集中しているブエノスアイレス州南部での状況も異なっている。この地域で降り続いている雨が非常に良い水分状態であるため、冬作物が植えられていた土地のほとんどで大豆がおそらくすでに作付けされているとして、穀物取引所ではこの地域の大豆の作付見込面積の修正を行う可能性があるとしている。
【横打 友恵 平成24年11月28日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
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