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2013年3月のトウモロコシ輸出も好調を維持(ブラジル)

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 ブラジル開発商工省貿易局(SECEX)によると、2013年3月のトウモロコシ輸出量は161万トンと前月の229万トンからは減少しているものの、前年同月と比べると約5.8倍にまで増加し、前月に引き続き好調なペースを維持している。ただし、ブラジルのトウモロコシ在庫がすでに低水準となっていることや、アルゼンチンや米国のトウモロコシ生産が昨年の干ばつから回復することが見込まれていることなどから、今後、ブラジルからの輸出は減少するとしている。なお、ブラジルからの輸出の再開は新穀の輸出が始まる6月中旬以降とみられる。
 なお、米国の2012/13穀物年度ベースでみると2012年9月から2013年3月のブラジルからのトウモロコシ輸出量は累計で2,078万トンとなっており、同時期における米国からの輸出量の1,121万トンの1.9倍となっている。

 参考 2013年2月のトウモロコシ輸出も前年同月の8倍と前月に引き続き好調(ブラジル)
図1
 2013年3月のブラジル産トウモロコシの主要輸出先上位3カ国は、前年同月には輸出実績のなかった日本(34万トン)、米国(21万トン)および韓国(17万トン)となった。
表1
 SECEXによると2013年3月の大豆輸出量は354万トンと、前年同月比16.5%減となった。ただし、ブラジルの2012/13年度(10〜翌9月)の大豆生産量は過去最高が予測されており、4月中旬には最大の生産州のマットグロッソ州で大豆収穫が終了しているため、今後、大豆輸出量が大幅に増加する可能性がある。さらに大豆輸出の増加に伴い、道路や港湾の混雑が悪化し、輸出が遅れることが懸念されている。現地報道によると、3月中旬に、最大の仕向け先である中国はブラジル産大豆の輸出の遅れにより、契約を一部キャンセルし、米国産やアルゼンチン産に切り替えるといった動きも出ている。
図2
【岡 千晴 平成25年4月23日発】
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