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2013年4月もトウモロコシ輸出量が前年同月を大きく上回る(ブラジル)

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 ブラジル開発商工省貿易局(SECEX)によると、2013年4月のトウモロコシ輸出量は60万6000トンと12月以降減少傾向にあるものの、前年同月比では約6.2倍となり引き続き増加基調で推移している。ブラジルでは年2回のトウモロコシ生産が行われるが、輸出割合の高い第2期作の収穫は通常、6月に始まることから、新穀の輸出は来月中旬以降に開始されるとみられる。
 なお、ブラジルからのトウモロコシ輸出量について、米国の2012/13穀物年度の開始となる2012年9月から直近の2013年4月までの累計は2,139万トンとなっており、同時期における米国からの輸出量の1,271万トンの1.7倍となっている。依然として、ブラジルの輸出量は米国を大きく上回っているが、両国間に約2倍の開きがあった2月、3月と比べると、差が縮まってきている。

 参考 2013年3月のトウモロコシ輸出も好調を維持(ブラジル)
     2012/13年度のトウモロコシ生産量予測を今月も上方修正(ブラジル)
図1
 2013年4月のブラジル産トウモロコシの主要輸出先上位3カ国は、日本(22万トン)、韓国(11万トン)およびアラブ首長国連邦(6万トン)となった。また、1月〜3月にかけて、毎月20万トンを超える数量を記録していた米国向けは、5,600トンと大幅に減少した。
表1
 SECEXによると、2013年4月の大豆輸出量は354万トンと、前年同月比で1.6倍となった。ブラジルの主要生産地域では既に大豆収穫が終了しており、2012/13年度(10月〜翌9月)の大豆生産量は過去最高が予測されている。このため、今後も引き続き、大豆輸出量は前年実績を上回って推移する可能性がある。
図2
 2013年4月のブラジル産大豆の主要輸出先国は、ブラジル産大豆の輸出の78.3パーセントを占める中国(560万トン)であり、前年の74.4パーセントから占有率が高まっている。
表2
【岡 千晴 平成25年5月13日発】
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