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2012/13年度のトウモロコシ生産量予測を再び上方修正(ブラジル)

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 ブラジル食糧供給公社(CONAB)は9月10日、2012/13年度(10月〜翌9月)の第12回目となる月例の主要穀物作付状況調査報告を公表した。これによると、トウモロコシの生産量は、前年度比11.5パーセント増の8134万トンと前月予測(8025万トン)を上方修正した。一方、大豆については、同22.7パーセント増の8146万トンと前月予測から変更は行われなかった。
表

第2期作の収穫は遅れ気味

 第2期作のトウモロコシは、主な生産地である中部から南部の生産州において、2月の多雨により作付けに若干の遅れが見られ、早播きの大豆の収穫が同時に行われていた。   
 その後、天候は回復し、すべての地域で作付面積の増加が見られた。収穫期に入った現在、中部・南部地方では、特にマットグロッソ州、マットグロッソドスル州およびゴイアス州の貯蔵施設の不足と市場価格の低下から、生産者は、作物を収穫せずに畑に残しておく方法を選択しているため、収穫が遅れている。CONABによると、調査時点での第2期作の収穫状況は、マットグロッソ州74パーセント、マットグロッソドスル州78パーセント、ゴイアス州94パーセント、ミナスジェライス州82パーセント、サンパウロ州50パーセント、パラナ州75パーセントで終了している。また、中西部では、収穫が進むにつれ、平均単収が前回調査に比べ、大幅な改善が見られるとしている。これにより、第2期作の生産量は前年度比18.1パーセント増の4618万トンと過去最高が見込まれ、この結果、2012/13年度のトウモロコシ生産量は、前年比11.5パーセント増の8134万トンの記録的なものとなるとしている。
【横打 友恵 平成25年9月12日発】
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