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2013/14年度主要穀物の生産状況等調査結果(第3回)を公表(ブラジル)

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 ブラジル国家食糧供給公社(CONAB)は12月10日、2013/14年度(10月〜翌9月)第3回目となる主要穀物作付状況調査報告を発表した。CONABによると、トウモロコシ生産量は7878万トン(前年度比2.7%減)、大豆は9003万トン(同10.5%増)と、それぞれ前回(11月)並みの生産予測となった。
表1

トウモロコシ:第1期作の作付面積は前年度比5.9%減

 第1期作トウモロコシの作付面積は、642万ヘクタール(同5.9%減)を見込んでおり、減少要因として、大豆の国際相場が堅調に推移する一方、トウモロコシの生産コストが上昇していることを受け、トウモロコシよりも収益性の高い大豆の作付意欲が高まっていることを挙げている。
 特に南部のパラナ州での作付面積の減少が際立っており、同23.3%の減少を見込んでいる。また、地域的には、中西部の作付面積の減少幅が最も大きく、同20.2%減としている。
 この結果、ブラジル全体の第1期作トウモロコシの生産量は、3260万400トン(同6.4%減)を見込んでいる。
表2

大豆:生産量は過去最高の9000万トン超えの見込み

 大豆の作付面積は、前年度比6.2%増の2945万ヘクタールを見込んでいる。
 最大生産州のマットグロッソ州を含む中西部では、当初は作付期の雨不足による影響が懸念されていたが、天候が正常化し、現在のところ生育は順調としている。なお、中西部の作付面積は同6.6%増の1362万7700ヘクタール程度を予測している。
 また、生産量の大幅な伸びが期待される地域としては、北東部を中心としたマトピバ地域を挙げており、単収の大幅な増加を受け、同地域の生産量は国内全体の生産量の約1割に相当する900万2500トン(同34.7%増)まで拡大と予測している。
 そのほか、北部では牧草地が大豆作付に転換されていることを受け、作付面積が同11.8%増の100万7500ヘクタール、生産量は同17.3%増の312万1300トン程度まで拡大すると見込んでいる。
 全ての地域で前年度より作付面積が拡大し、多くの州で単収の増加も見込まれることから、国内全体の生産量は過去最高の9000万トン超えと予測している。
表3
表4
【米元 健太 平成25年12月25日発】
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農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
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