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2015年6月以来の高病原性鳥インフルエンザ発生を確認(米国)

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 米国農務省動植物検疫局(USDA/APHIS)は2016年1月15日、インディアナ州の七面鳥農家(6万2000羽を飼養)でH7N8亜型高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)の発生を確認したと公表した。同国では、2014年末から2015年6月にかけてHPAIが発生し、およそ5000万羽の鶏や七面鳥などが殺処分されたが、2015年6月17日以降発生が確認されておらず、USDAは、米国産家禽肉などに対する各国の輸入停止措置の解除が徐々に進むと見込んでいた。今回のHPAIは、2015年に同国で発生したH5N2亜型とは異なるウィルスとされている。なお、同州政府は、当該農場を隔離しており、疾病の拡散を防ぐため、農場内の七面鳥は殺処分され、食品として流通しない。
 インディアナ州は、全米で2番目に七面鳥生産量の多い州(※)であることから、今後のHPAI発生の動向が注目されている。
 なお、今回の発生を受けて日本は、2016年1月16日に同州からの生きた家禽および家禽肉の輸入を停止している。HPAIの発生を要因とした同州から日本への生きた家禽および家禽肉の輸入停止措置は、2015年5〜8月の間講じられていたが、再びの措置となった。
※USDA「Poultry Slaughter 2014 Summary」による。
海外情報図(16.01.19HPAI)
【渡邊 陽介 平成28年1月19日発】
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農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
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