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NZ一次産業省、2020/21年度までの園芸作物輸出見通しを公表

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最終更新日:2016年12月26日

 ニュージーランド(NZ)一次産業省は12月15日、2020/21年度(7月〜翌6月)までの農産物の需給見通しを公表した。このうち、園芸作物(野菜および果物(ワインを含む。))の輸出見通しについて、野菜を中心に紹介する(注)
 ただし、NZで生産・輸出される主な園芸作物は、キウイフルーツ、ワイン、りんごなどであり、野菜は相対的に少ない。また、同見通しでは、野菜の個別の品目についての記載はほとんど見られないが、NZで生産・輸出される主な野菜は、たまねぎ、かぼちゃ、えんどうまめ、ばれいしょなどである。
 
(注)畜産物については、既報「一次産業省、2019/20年度までの畜産物需給見通しを公表(NZ)」を参照。
 
 同見通しによると、2015/16年度の野菜輸出額は、6億1200万NZドル(507億9600万円:1NZドル=83円、前年度比4.1%増)となった(表)。輸出額増加の直接の要因は記載されていないものの、南島において、春季の良好な気象条件から播種が順調に進んだとしており、生産量の増加が影響したためとみられる。その一方、北島の一部では降雨量増加の影響から、一部品目では播種の遅れが見られたものの、別の品目では生育が例年より早まるなど、品目により異なる傾向が見られたとしている。
 
 また、野菜輸出の2020/21年度までの見通しとしては、たまねぎを中心に緩やかな増加傾向が続くと見込まれており、とりわけ赤たまねぎの需要がアジア市場で高まっていることが背景にあるとしている。
表
【根本 悠 平成28年12月26日発】
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