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連邦政府、ロライマ州を口蹄疫ワクチン接種清浄地域と宣言(ブラジル)

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 ブラジル農牧食料供給省(MAPA)のブロイロ・マッジ大臣は4月25日、国際獣疫事務局(OIE)による口蹄疫のステータスを受けていないロライマ州について、ワクチン接種清浄地域とする旨を宣言した(図)。これにより、同州の牛肉生産者は、ワクチン非接種清浄地域であるサンタカタリーナ州を除く国内のすべての州に牛肉を販売することができるようになった。MAPAは、2016年1月のロライマ州知事からのワクチン接種清浄地域への引き上げ要請を受け、技術指導を進めながら同州の疾病管理体制などについて独自のリスク分析を行っていた。
 連邦政府は、今回の決定をOIEに提出し、認定を待つこととなる。MAPAは、2018年5月に開催されるOIEの総会において、ワクチン接種清浄地域として正式に認定されることを期待している。
図
 ブラジルでは、口蹄疫は、2005年9月〜2006年4月にかけて、マットグロッソドスル州およびパラナ州で発生して以降、現在に至るまで10年以上確認されていない。これは、MAPA主導の国家口蹄疫予防・撲滅プログラムの下で、州政府、民間の相互連携と役割分担を進め、国境対策やワクチンの実施などに取り組んだ結果であり、長年苦慮してきた口蹄疫対策に成功しているとされている。そして、2007年5月には、サンタカタリーナ州が同国内で初めてOIEによりワクチン非接種清浄地域に認定されたことを受けて、2013年5月には同州から日本への豚肉輸出が解禁されている。
 今回の宣言を受けて、残り2州のステータス獲得への期待も高まっている。
【佐藤 宏樹 平成29年5月9日発】
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