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2017/18年度主要穀物の生産状況等の調査結果(第6回)を公表(ブラジル)

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 ブラジル国家食糧供給公社(CONAB)は3月8日、2017/18年度(10月〜翌9月)第6回目となる主要穀物の生産状況等調査結果を公表した。当該調査は、春植えの夏期作物(大豆、第1期作トウモロコシなど)と、秋植えの冬期作物(第2期作トウモロコシ、小麦、大麦、ライ麦など)の生産予測を毎月公表するものである。今回の報告から、第2期作トウモロコシの生産予測が行われている。
 これによると、主要穀物の作付面積は前年度をわずかに上回るが、生産量はやや下回ると見込まれている(表1)。トウモロコシの生産量は、前年度比でかなりの減少が見込まれ、前回調査に引き続き9000万トンを下回る予測となった(図1、2)。また、大豆の生産量も、単収の低下により前年度をわずかに下回るとしている。
表1
図1

トウモロコシ生産量、好調の前年度からの減産を見込む

第1期作、前年度比17.5%減

 トウモロコシの生産量を期別に見ると、第1期作は、前年度比17.5%減の2512万1200トンと大幅な減少が見込まれている(表2)。これは、前年度の記録的な豊作によりトウモロコシ価格が下落したことで、作付けを大豆にシフトした生産者が増えたことに加え、豊作だった前年度と比較して単収がかなり減少することが主な要因と見られている。
 主要生産州(上位5州)のうち、ミナスジェライス州では、大豆へのシフトが進んでいることに加え、10月に発生した大雨の影響で播種が遅れたことから、前年度を大幅に下回るとみられていたが、その後の順調な生育により、前回報告から8.4%上方修正し、514万300トンと見込まれている。
表2

第2期作も前年度からかなり減少

 第2期作トウモロコシの生産量は、前年度比7.8%減の6215万8100トンを見込んでいる(表2)。主要生産州のうち、マットグロッソ州では、北部地域で播種の遅れから作付面積の減少が見込まれることに加え、単収の減少も予想されていることから、前年度比10.2%減の2569万2000トンと見込まれている。
表3

マトピバ地域の生産量は前年度をわずかに上回る予測

 CONABは、北東部に位置する新興農業開発地域のマトピバ地域におけるトウモロコシ生産量を前年度比1.1%増の629万3900トンと前年をわずかに上回ると見込んでいる(表4)。バイーア州では、1月の降雨不足による生育不安が懸念されたものの、2月は天候に恵まれたこともあり、前年度比9.2%増と見込まれている。

表4
参考1

大豆の作付面積は前年度を上回る予測

 大豆生産量は、良好な気候により記録的な豊作となった前年度に比べ、0.9%減の1億1302万4600トンと見込まれている(表5)。
 主要生産州(上位5州)のうち、パラナ州では、アジアさび病などの発生が報告されており、単収の低下が懸念されている。しかし、同州の予測はこれまで低く見積もられていることが多いことから、今後上方修正される可能性があるとしている。

表5

マトピバ地域の生産量は微増

 マトピバ地域の大豆生産量は、前年度比2.2%増の1274万4400トンと2年連続で増加が見込まれている(表6)。中でもマラニョン州では、良好な気候により前年度比10.4%増が見込まれているが、南部では、降雨が続いていることから、今後の減産が懸念されている。
表6
参考2
参考3
【佐藤 宏樹 平成30年3月9日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-9805