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乳業メーカー各社、2018/19年度乳価を発表(豪州)

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 豪州の主要乳業メーカー各社は、2018/19年度(7月〜6月、以下「新年度」という)の生産者支払乳価を発表した。
 集乳量第1位と見込まれるサプート・デイリー・オーストラリア社(ワーナンブール・チーズ・アンド・バター(WCB)社分を含む。以下「豪州サプート社」という)(参考1)は、新年度の生産者支払乳価を、乳固形分1キログラム当たり5.75豪ドル(477円:1豪ドル=83円)と、2017/18年度から0.07豪ドル引き上げた(参考2)。豪州サプート社は、10月、1月、4月および6月に生産者支払乳価を見直し、市場環境が上向けば、引き上げを検討するとしている。
 一方、第2位と見込まれる豪州フォンテラ社は、新年度の生産者支払乳価を、豪州サプート社よりも高い同5.85豪ドル(486円)とした。また、生産者支払乳価の年度末見込みを同5.85豪ドル(486円)から同6.2豪ドル(515円)としており、これは、中国からの粉乳需要や日本からのチーズ需要が強いことに加え、豪ドル安で輸出しやすい環境が継続すると見込んでいるためとしている。
  これまで上昇傾向で推移していた乳製品の国際価格は、世界的な乳製品供給の増加が見込まれることを背景に、今後下落することが懸念されているものの、豪州の乳業メーカー間では、集乳量確保のための競争が激しくなっており、高い生産者支払乳価を設定することで、新たな酪農家の獲得を図っている。
 
(参考1)これまで豪州の最大手乳業メーカーであったマレー・ゴールバン社は、2018年5月、カナダの大手乳業メーカーのサプート社の豪州における子会社である豪州サプート社に売却された。同社は、豪州の大手乳業メーカーの一つであるWCB社の筆頭株主でもあることから、マレー・ゴールバン社を継承した豪州サプート社とWCB社の生産者支払乳価を、統一して設定している。

(参考2)豪州の乳業メーカーの生産者支払乳価は、乳固形分(乳脂肪と乳タンパク質の合計)1キログラム当たりの単価で設定される。2016/17年度の豪州の生乳に占める乳固形分の比率は、7.49%となっている。この比率で割り戻すと、乳固形分1キログラムは、生乳13.35キログラムに相当する。

※6月28日追記:ベガ社が新年度の生産者支払乳価と今年度(2017/18年度)の生産者支払乳価を変更したことから、表のベガ社の生産者支払乳価を更新
【大塚 健太郎 平成30年6月27日発】
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