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5州でキャッサバモザイク病を確認(カンボジア)

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最終更新日:2018年9月14日

 現地報道によると、キャッサバを生産する13州のうち東部国境付近の5州でモザイク病が確認されたとカンボジア農林水産省が発表した。2015年にラタナキリ州で初めて確認されたモザイク病は、現在、モンドルキリ州、クラチエ州、トボンクムン州、コンポントム州といった東部国境付近の地域を中心に拡大している(図)。
 キャッサバがモザイク病に感染すると、葉に斑点ができ、最終的には作物自体が枯れてしまうことから、生産量が大幅に減少する懸念がある。このため、2015年の発生時に政府は、モザイク病感染の疑いのある種芋を他州へ運ぶことを禁止したものの、ウィルスは拡散した。現在、西部では感染は確認されておらず、政府は感染の有無にかかわらずすべての種芋の州間の移動を禁止した。また、クラチエ州では生産者に防疫に関する教育やモザイク病耐性のある品種を使う指導など、来期へ備える動きが始まっている。
 
  
【岡 千晴 平成30年9月14日発】
 
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