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2018年のキャッサバ生産量は減少の見込み(カンボジア)

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最終更新日:2019年4月3日

 2018年のカンボジアのキャッサバの作付面積は、前年比6%増の61万2861ヘクタールとなったものの、生産量は同1%減の1375万76トンに落ち込んだ。これは天候不順とキャッサバモザイク病などの疾病による影響があったためとみられる。
 

キャッサバ産業に外国企業などが投資

 カンボジア農林水産省は、2018年のキャッサバ生産量は減少となったものの、外国企業と国連開発計画(UNDP)が共同して実施する支援計画によって、今後キャッサバの増産を期待しているという。これは2018年8月に、カンボジアのキャッサバ産業に対して、香港の企業であるGreen Leader社が50万ドル、UNDPが30万ドルを投資することに合意したもので、カンボジアのキャッサバ生産者に対して農業技術指導や経済的支援を3年半にわたって行う計画である。
 また、現地報道によると、Green Leader社はクラチエ州の20ヘクタールの敷地に2000万ドルをかけて年間10万トンの生産能力を有するでん粉工場を建設しており、2019年5月に完成する予定である。同社は27の生産者組合と契約し、でん粉用原料を購入するだけではなく、生産性向上に向けた指導なども実施予定とのことである。

参考:香港企業がタピオカでん粉工場などへ3年間で1億5000万ドルの出資を発表(カンボジア)

輸出に依存するカンボジア産キャッサバ

 カンボジアにおいて、キャッサバの生産は盛んなものの、これを国内ででん粉に加工する設備が不十分である。そのため、タイとの国境にあるバッタンバン州では、タピオカでん粉の生産設備が整ったタイやベトナムへ生産量のほぼ全てが輸出されている。同州では、多くの生産者がキャッサバよりも価格の良いトウモロコシやマンゴーなどの果樹へ転作する動きもあり、2018年のキャッサバ生産量は、前年の500万トンから200万トンまで落ち込んだ。それにもかかわわらず、同州の価格はわずかに上昇するに留まっている。
 輸出に依存するカンボジアのキャッサバの価格は、世界の主要生産国であるタイのキャッサバ価格に左右されるため、生産量の減少などカンボジア国内の要因だけでは、価格は変動しづらいとみられる。このことからも、カンボジア政府としては、キャッサバを原料としてそのまま輸出するよりも、国内ででん粉に加工し、付加価値をつけるための設備を増やすことを目指している。
カンボジア 地図
【平成31年4月3日 岡 千晴】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:調査情報部)
Tel:03-3583-9174



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