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中国がアルゼンチンからの豚肉輸入を解禁(アルゼンチン)

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 アルゼンチンのマウリシオ・マクリ大統領は4月29日、中国とアルゼンチン産豚肉の輸入に係る衛生条件を締結したと発表した。同時に、3工場(La Pompeya、Campo Austral、 Paladini)が輸出施設として認定されたとしている。
 また、中国とアルゼンチンは、食肉輸出施設の認定に係るプロセスの簡素化に向けての覚書(Memorandum of Understanding)を締結しており、今後のさらなる輸出認定施設増加が見込まれる。

 アルゼンチンでは、2010年以降急激に豚肉生産量が増加しており、毎年過去最高を記録している(図1)。また、アルゼンチンは、世界有数の牛肉消費国として知られており、1人当たり食肉消費量も長年牛肉が首位であるが、近年は、鶏肉や豚肉の消費量も増加している(図2)。特に、ここ数年では豚肉の消費量の伸びが顕著であり、現地関係者は「近年スーパーマーケットに並ぶ生鮮豚肉の量が増えてきており、食卓に上がる機会も増加している」と語っている。このように、年々増加している生産・消費を背景に、近年は輸入や輸出も増加してきており、現地関係者の間では、今後、「アルゼンチン豚肉」が国際市場を賑わせるのではと期待されている(図3)。
図1
図2
図3
【佐藤 宏樹 令和元年5月9日発】
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農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
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