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2019/20年度主要穀物の生産状況等の調査結果(第1回)を公表(ブラジル)

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 ブラジル国家食糧供給公社(CONAB)は10月10日、2019/20年度(10月〜翌9月)第1回目となる主要穀物の生産状況等調査結果の要約版を、同18日に州ごとの分析や細かい講評を加えた完全版を公表した。当該調査は、春植えの夏期作物(大豆、第1作トウモロコシなど)や秋植えの冬期作物(第2作・第3作トウモロコシ、小麦、大麦、ライ麦など)の生産予測を毎月公表するものである。これによると、穀物合計では作付面積、単収がともに前年度を上回る見込みから、生産量も前年度を上回る見込みとなった(表1)。
 トウモロコシの生産量は、CONABが統計を取り始めて以来、最高となった前年をわずかに下回る見込みとなった(図)。第1作トウモロコシは作付面積、単収ともに増加するため、生産量も増加が見込まれているものの、第2作および第3作トウモロコシの単収が減少することからトウモロコシの生産量は全体としても減少する見込みとなった。また、今回の公表から北部や北東部において5〜6月に播種されていたものが第2作から分離され、第3作として新たに区分された。一方、大豆については、作付面積の増加傾向が続いていることから、過去最大の生産量を記録する見込みとなった。
表1
図
地図

トウモロコシ生産量は過去最高となった前年をわずかに下回る

第1作は前年をわずかに上回る

 第1作トウモロコシの生産量は、前年度比2.5%増の2629万3300トンと見込まれている(表2)。
 主要生産州(上位5州)全体の生産量は前年度比2.1%増とわずかに増加すると見込まれている。南部のリオグランデドスル州では、播種時期である9月に降雨が少なかったことから発芽や生育にやや影響が出たものの、播種作業自体は順調に進み作付面積は増加するとみられていることから、生産量は同2.4%増の590万4900トンとわずかに増加する見込みとなっている。しかしながら、同じ南部のパラナ州を見ると、堅調な大豆価格により生産者が大豆生産を選択していることから作付面積が同6.1%減となっており、生産量がやや減少することが予測されている。
 一方、中西部のゴイアス州では、輸出の増加や地域内での堅調な需要が価格を下支えしていることから、生産者は作付面積を増やしており、生産量は大幅に増加すると見込まれている。
表2

第2作および第3作の生産量、単収が減少見込みも不透明

 第2作および第3作トウモロコシの生産量は、それぞれ前年度比3.1%減の7093万6500トン、同5.1%減の115万9800トンを見込んでいる(表3、4)。ただし、今回の報告では、まだ作付面積の予測が行われておらず、前年度並みに仮置きされており、春植えの夏期作物(大豆・トウモロコシ)の生産状況を受け、今後、徐々に見通しが判明していく。
表3
表4

マトピバ地域の生産量は前年をわずかに下回る

 北東部に位置する新興農業開発地域のマトピバ地域(同地域の生産量はブラジル全体の生産量の約7%を占める)におけるトウモロコシ生産量は、前年度比1.0%減の639万5500トンと見込まれている(表5)。
 単収を見てみると、前年度、前々年度比で26.7%減と大幅に単収を減らしたバイーア州以外の州においては減少すると見込まれている。しかしながら、マトピバ地域では、播種がまだ進んでいないとされており、次回以降の予測で数値が大きく変動する可能性がある。
表5
参考1

大豆は、過去最高の生産量が見込まれる

 大豆生産量は、作付面積の増加傾向が続く見通しであることから、前年度比4.7%増の1億2039万3100トンと過去最大の生産量が見込まれている(表6)。しかしながら、マットグロッソ州をはじめとする主要産地では、降雨不足により播種が遅れていると報告されている。
表6

マトピバ地域では作付意欲が増大

 マトピバ地域の大豆生産量(同地域の生産量はブラジル全体の生産量の約12%を占める)は、前年度比3.1%増の1390万1400トンと見込まれている(表7)。降雨不足により播種が遅れているものの、トウモロコシの作付を減らして大豆を作付けするなど、生産者の作付意欲が高まっていると報告されている。
表7
参考2
参考3
【山口真功 令和元年10月29日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 国際情報グループ (担当:山口真功)
Tel:03-3583-9472



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