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レッド・ミート諮問委員会(RMAC)10カ年計画を発表(豪州)

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 レッド・ミート諮問委員会(RMAC:Red Meat Advisory Council,レッド・ミート産業界の政策決定機関)は10月16日、業界の10カ年計画である「レッド・ミート2030」を発表した(注1)
 (注1) レッド・ミートとは、ここでは牛肉、羊肉、山羊肉のことを指す。

 RMACは、この計画のビジョンとして、「最高の品質のたんぱく質を、信頼とともに供給する者として、一丸となって豪州産レッド・ミートの販売総額を倍増させる」ことを掲げた。そして、このビジョンを達成するために、6つの優先分野を設け、それぞれの分野ごとに合計23の戦略を挙げた(表1)。
表1 「レッド・ミート2030」の6つの優先分野と23の戦略
 (注2)カーボンニュートラルとは、環境中で、二酸化炭素の排出量と吸収量が同じであることを意味する。事業者などの事業活動などから排出される温室効果ガス排出総量の全てを他の場所での排出削減・吸収量でオフセット(埋め合わせ)する取組み(環境省ウェブサイト他から)。
 (注3)Agtechとは、 Agriculture(農業)とTechnology(技術)を掛け合わせた技術。人工知能や画像解析、ドローン等を駆使して農業の作業負担を減らしたり、高収量へと結び付けたり、生産ノウハウなどの「知見」を客観的なデータとして収集・蓄積することで、より適切な経営判断のサポートをすることが期待されている(オーストラリア貿易投資促進庁(オーストレード)ウェブサイトから)。


 この戦略の達成度の指標として、2030年度までに販売総額の対2020年度倍増のほか、政府や業界主導の規制によるコストの半減、非関税貿易障壁の10億豪ドル削減、業界への投資金額3倍増などの目標も掲げている。一方、売上や効率性だけを優先するのではなく、アニマルウェルフェアについて世界を先導することや、バイオセキュリティに対する業界の対応の向上、カーボンニュートラルの実現、などの目標も掲げている。
 RMAC によれば、豪州のレッド・ミート業界の、2018/19年度の総販売金額は285億豪ドルであり、そのうち172億豪ドルは輸出(うち食肉:135億豪ドル、生体:18億豪ドル、副産物:19億5000万豪ドル)、113億豪ドルは国内消費(うち牛肉:88億豪ドル、羊肉:25億豪ドル)である(表2)。また、業界全体では川上から川下まで約8万の事業体があり、約40万5000人が業界に携わっている。
表2 レッド・ミート業界の総販売金額(2018/19年度)
 RMACのDon Mackay会長は、「私たちの産業は豪州の人々、環境、家畜にとって充分良い結果をもたらすこの野心的なビジョンを実現するために、連邦および州政府に対して政策や出資などの支援について交渉の場につくように要請する」と語っている。
 本計画は、今年初めに豪州各地で開催されたフォーラムやワークショップなどで、生産者、業界関係者等の意見を取り入れて策定されたものであり、同日、豪州連邦議会議事室で開催された式典で連邦政府のブリジット・マッケンジー農業大臣より、正式に発表された。今回の発表を受け、豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)等の各業界団体も本計画を歓迎するコメントを発表している。
【菅原 由貴 令和元年11月8日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-4394



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