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国内最大取引規模の農産物専門卸売市場、国産豚肉の取引を再開(中国)

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 中国北京市にある新発地卸売市場では、市場職員が新型コロナウイルス感染症(COVIDー19)に感染したことが確認されたことを受け、2020年6月13日から営業を停止していた(注)。野菜や果物など一部の取引は順次再開していたところ、現地報道によると、9月28日22時より豚肉の卸売市場も再開したとのことである。なお、輸入冷凍豚肉の取引はすべて禁止されており国産の取引のみである。また、水産物の取引はまだ再開されていない。
 当報道によると、再開された豚肉卸売市場は2つの独立したエリアに分かれている。第1卸売市場は午後10時から翌午前1時まで営業しており、販売者は9つの北京市指定食肉工場、購入者は主に北京市内の民間小売市場、民間の屋台経営者、政府機関の食堂経営者などに限定されている。第2次卸売市場は午前4時から午後2時までの営業で、180の店舗が出店しており、購入者は周辺のホテル、飲食店が中心である。
 当市場によると、再開当日の夜、680頭分の豚肉が搬入された。これは、COVIDー19流行前の約4分の1であるが、今後は取扱量が増え、北京の豚肉価格安定のための重要な役割を果たすとしている。

(注)新発地卸売市場及び営業停止の詳細は、畜産の情報2020年9月号新型コロナウイルス感染症関連の情報P.93を参照されたい。
【寺西 梨衣 令和2年10月6日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
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