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米国農務省による世界の大豆需給予測(2020年12月)

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2020/21年度の大豆期末在庫量、米国は2013/14年度以来最少となる見込み

 米国農務省海外農業局(USDA/FAS)は2020年12月10日、「Oilseeds:World Markets and Trade」において、2020/21年度の世界の大豆需給予測値を、また同日、米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)は、2020/21年度(9月〜翌8月)の米国の主要農作物需給予測値をそれぞれ更新した。
 これによると、2020/21年度の世界の大豆生産量は、アルゼンチンが作付面積の減少により前月より100万トン減と2カ月連続で下方修正されるなど、全体で59万トンとわずかに下方修正されたものの、前年度比では7.6%増の3億6205万トンとかなりの程度増加すると見込まれている(表)。国別では、米国が、悪天候により不作となった2019/20年度から作付面積、単収とも回復し同17.4%増と前年度を大幅に上回ると見込まれている。最大の生産国であるブラジルは、同5.6%増と見込まれている。一方、アルゼンチンは、下方修正された結果、同2.5%増と前月より増加率が1.6ポイント減少した。アルゼンチンでは、大豆の国際価格が高水準である一方、生産者にとっては、降水量不足、近年40%以上進行したインフレが新型コロナウイルス感染症(COVID−19)収束後さらに進行するのではないか、また米ドルに対するペソの下落が資本規制解除後さらに下落するのではないかという懸念があるため、作付面積の減少につながっているとみられる。
 輸出量は、カナダやウルグアイが生産量の増加により上方修正されるなど、全体で66万トン上方修正され、前年度比では2.4%増の1億6848万トンと見込まれている。国別では、米国が中国向けの急増により同31.2%増と前年度を大幅に上回る一方、ブラジルやアルゼンチンは前年度を下回ると見込まれている。また、輸入量は、搾油施設の稼働を開始したアルジェリアが70万トン上方修正されるなど、全体で94万トン上方修正され、同0.5%増の1億6633万トンと見込まれている。
 消費量(搾油仕向量)は、生産減の影響で搾油仕向けが減少するアルゼンチンが100万トン減と前月に続き下方修正される一方、利益率上昇や早い時期の搾油の実施により搾油仕向けが増加した米国が41万トン上方修正するなど、全体では75万トン上方修正され、同4.0%増の3億2164万トンと見込まれている。国別では、中国が同8.2%増の9900万トンと前年度をかなりの程度上回っている。
 期末在庫は、搾油仕向け増の米国や生産減のアルゼンチンなどが下方修正され、全体では88万トン下方修正され、同10.3%減の8564万トンと前月よりさらに減少率が拡大すると見込まれている。特に米国は、同66.6%減の476万トンとなり、2013/14年度以来、最少となると見込まれている。
表
【井田 俊二 令和2年12月24日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 国際調査グループ (担当:井田 俊二)
Tel:03-3583-9472



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