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米国農務省による世界の大豆需給予測(2021年12月)

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中国の生産・消費減見込も、記録的生産で全体の期末在庫は高水準

 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)および米国農務省海外農業局(USDA/FAS)は2021年12月9日、2021/22年度の世界の大豆需給予測値を更新した(表)。
 これによると、世界の大豆生産量は3億8178万トン(前年度比4.2%増)と前月から223万トン下方修正されたが、引き続き前年度を上回る記録的な生産が見込まれている。最大の生産国であるブラジルは過去最大とされているほか、米国およびアルゼンチンも前月対比で据え置かれ、いずれの生産量も前年度を上回ると見込まれている。一方、中国は、中国国家統計局による大豆生産量減少の発表を受けて前月から260万トン下方修正されており、主にこの減少分が反映される形となった。
 輸出量は、世界全体で1億7234万トン(同4.6%増)と前月から25万トン上方修正された。最大の輸出国であるブラジルや、これに次ぐ米国、アルゼンチンは、いずれも前月対比で据え置かれた。
 輸入量は、世界全体で1億6978万トン(同2.4%増)、うち、最大の輸入国である中国は1億トン(同0.2%増)と、いずれも前月対比で据え置かれた。
 消費量(搾油仕向け)は、世界全体で3億2775万トン(同3.8%増)と前月から107万トン下方修正された。最大の消費国である中国が前月から100万トン下方修正されたのがほぼ反映される形となった。
 この結果、引き続き世界の生産量が消費量を上回っていることで、期末在庫は1億200万トン(同2.2%増)と前月から178万トン下方修正されたものの、1億トンを上回ると見込まれている。
表
【横田 徹 令和3年12月22日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
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