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初のコールドチェーンの発展に関する5カ年計画を公表(中国)

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 中国国務院は12月12日、中国のコールドチェーン(低温物流)分野の発展に対する初の5カ年計画を公表した。
 計画発表後に行われた記者会見で、同計画を国務院など関係機関とともに編さんした国家発展改革委員会の担当者は、「コールドチェーンは、物流段階での農産物のロスを減らす重要な手段であり、農家の所得向上や農村の活性化に貢献する重要な基盤である」と述べ、農業部門への貢献を強調した。
 同計画では、肉類、乳製品、野菜、果物、水産物、冷凍食品などの主要食品のほかワクチンなどの医薬品に焦点を当て、コールドチェーンのインフラ網の整備や関係規制等の普及に関する方針などが示されている。また、2025年までにコールドチェーンの物流拠点を全国に100カ所建設するなどの数値目標も一部盛り込まれている。
 このうち、乳製品に注目すると、生産段階では酪農場における生乳冷却施設の建設や定温集乳車の整備などを推進することで、生乳の冷却・貯蔵・輸送時の温度管理、品質管理を向上させるとしている。また、流通段階では、乳業メーカーやEコマース企業、スーパーマーケットなどの流通チャネルの役割が重要であるとした上で、液状乳製品(飲用乳やはっ酵乳)の温度管理基準を定め、最新型の冷蔵車の整備などを推進することで、コールドチェーン流通システムの構築を強化するとしている。
 現地報道では、「(同計画に則った)今後の政策的支援により、低温乳製品は高成長を遂げるだろう」など前向きな意見が多く、省・地域レベルでの早期の推進が期待されている。近年、乳製品では、コールドチェーンの整備が進んだ都市部を中心に、冷蔵牛乳の販売が伸びつつある(図)。
図 牛乳販売量に占める冷蔵牛乳の割合(中国)
【阿南 小有里 令和3年12月24日発】
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