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米国農務省による世界の大豆需給予測(2022年7月)

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米国の下方修正も、南米での生産回復などから期末在庫は大幅増

 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)および米国農務省海外農業局(USDA/FAS)は2022年7月12日、2022/23年度の世界の大豆需給予測値を更新した(表)。
 これによると、世界の生産量は3億9140万トン(前年度比11.0%増)と前月から397万トン下方修正された。うち、最大の生産国であるブラジルは据え置かれたが、これに続く米国はトウモロコシ作付面積の上方修正などから367万トン下方修正された。
 輸入量は、世界全体で1億6612万トン(同8.3%増)と前月から100万トン下方修正された。最大の輸入国である中国での増産見通しによる下方修正が反映されている。
 消費量(搾油仕向け)は、世界全体で3億2713万トン(同4.3%増)と前月から5万トン下方修正された。うち、最大の消費国である中国は9500万トンと前月から据え置かれた。
 輸出量は、世界全体で1億6889万トン(同9.6%増)と前月から142万トン下方修正された。うち、最大の大豆輸出国であるブラジルは50万トン上方修正されたが、これに続く米国が生産量の減少見込みから176万トン下方修正されたことが反映されている。
 この結果、期末在庫は9961万トン(同12.3%増)と前月から85万トン下方修正された。前年度の期末在庫は、南米での減産などから15/16年度以来となる8千万トン台に落ち込んだが、22/23年度は南米での増産予測を受けて18/19年度以来の1億トン台に迫る水準が見込まれている。
表 主要国の大豆需給見通し(2022年7月12日 米国農務省公表)
【横田 徹 令和4年7月22日発】
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農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
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