畜産 畜産分野の各種業務の情報、情報誌「畜産の情報」の記事、統計資料など

ホーム > 畜産 > 海外情報 > 2022年 > ウクライナ産トウモロコシを巡る情勢(その9)〜最近の輸出動向〜

ウクライナ産トウモロコシを巡る情勢(その9)〜最近の輸出動向〜

印刷ページ
 黒海穀物イニシアティブ共同調整センター(JCC)は10月3日、ウクライナの3港から輸出された穀物が合計で590.4万トンになったことを公表した。うちトウモロコシは265.4万トン(45.0%)となった。8月30日以降はスペイン向けのトウモロコシ輸出が多く、16隻の船舶により計58万トンが輸出された。次いで多いのがイタリア向けで、計16隻の35.2万トンが輸出された。
 
 ウクライナ農業政策食料省は9月30日、2022年7月〜9月の穀物輸出量について、小麦、大麦、トウモロコシの合計で854万トン(前年度比39.6%減)、うちトウモロコシは477.7万トン(同3.3倍)になるとの見込み(速報値)を公表した。8月1日の第1便以降は、361万トンのトウモロコシが輸出されており、JCC公表の船舶による9月30日までのトウモロコシ輸出量(249.8万トン)を差し引くと、111.2万トンが鉄道など陸路で輸出されている。
 
 ウクライナ穀物協会(UGA)によると、黒海穀物イニシアティブへの期待からウクライナの港を使う船主が増えており、今後さらに輸出が増えるものと見込まれている。この海上輸出航路が確保されれば、2022/23穀物年度(7月〜翌6月)の穀物輸出量は3280万トンになると予測されている。
 また、UGAは、今後の輸出量が1カ月当たり400〜500万トンに増加すれば穀物倉庫の貯蔵余力に問題はないが、増加しない場合、今後収穫されるトウモロコシの貯蔵が困難になる可能性があるとしている。
【調査情報部 令和4年10月6日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-8527