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米国食品医薬品局、ヨーグルトに2型糖尿病リスク軽減表示を認可(米国)

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 米国食品医薬品局(FDA)は3月1日、ヨーグルトについて2型糖尿病(注1)リスクの軽減効果があるとして限定的健康強調表示(Qualified Health Claim)(注2)を認めると発表した。これにより、乳製品メーカーなどはヨーグルト製品に「限られた科学的証拠によれば、ヨーグルトを少なくとも定期的に週2カップ(3食分)食べると、2型糖尿病のリスクを減らす可能性がある」といった表示を行うことができるようになる。
 今回の発表は、乳製品メーカー大手のダノン・ノース・アメリカが2018年にFDAに提出した請願書に対する回答という形で行われた。同社は、ハーバード公衆衛生大学院栄養学科の研究者たちが14年に発表した「ヨーグルトの摂取量が多いほど、2型糖尿病のリスクが低い」という研究結果を引用し、限定的健康強調表示の承認を求めていた。FDAは、ヨーグルトと2型糖尿病に関する複数の研究について検証を行い、今回の発表に至った。
 なお、該当する表示はヨーグルト全般が対象であり、砂糖や脂肪の含有量に関係なく表示が可能となっている。ただし、砂糖を多く摂取すればかえって糖尿のリスクを高めるおそれがあることから、FDAは「米国成人の3人に1人が糖尿病予備軍である中、砂糖を多く含むヨーグルトにも表示を行うかについては、乳製品メーカーにおいて慎重に検討されたい」とした。

(注1)肥満やストレスなどによりインスリンの働きが低下し血糖値が高くなる病気で、一般的に生活習慣病とされる糖尿病。
(注2)当該表示について科学的根拠はあるものの、健康強調表示(Health Claim)の厳格な水準を満たしていない場合に、当該水準を明示することを条件に認められる表示。このため、表示を行う際は科学的根拠が限定的であることを明記する必要がある。

乳製品業界の反応

 米国の乳製品メーカーなどから構成される国際乳製品協会(IDFA)は、今回の発表と同日付で、FDAの発表を称賛する声明を公表した。同協会の科学・規制問題担当者は「ヨーグルトの定期的な摂取は、公衆衛生にも大きな利益をもたらす。乳製品が健康によいと実証する研究は増えており、FDAによる今回の決定は、2025年の食事ガイドライン諮問委員会でも綿密に検討されるべき」とした。
【小林 大祐 令和6年3月27日発】
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