NRW州内の農業団体は、飼養豚でのASF発生を防ぐために養豚場でのバイオセキュリティの徹底と法令の遵守を呼び掛けた。
NRW州と国境を接するオランダの生産者団体であるオランダ農業園芸組織連合会(LTO)は、養豚場におけるバイオセキュリティの徹底と併せて、国外からの季節労働者や観光客に対して豚肉製品の持ち込みや食品残さの投棄を行わないよう求めた。
また、2020年にASF清浄国となったベルギーの豚肉業界団体も再侵入のリスクが高まっているとして、ベルギー当局に対して厳格な予防措置を求めた。
22年7月にNRW州と並ぶ主要養豚地域であるニーダーザクセン州の養豚場でASFが発生した際には、出荷制限などにより周辺の養豚場に大きな経済的影響を及ぼしたとされるため
(注3)、NRW州での養豚場への感染拡大が懸念されている。
(注3)畜産の情報24年8月号「輸出需要減退や規制強化により減産が続くドイツ養豚産業」をご参照ください。