米国農務省による世界および米国のトウモロコシ需給予測(2026年3月)
25/26年度は生産量および輸入量の上方修正から期末在庫は上方修正
米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)および米国農務省海外農業局(USDA/FAS)は2026年3月10日、2025/26年度の世界のトウモロコシ需給予測値を更新した(表1)。
これによると、同年度の世界のトウモロコシ生産量は12億9744万トン(前年度比5.4%増)と前月から153万トン上方修正された。主要生産国ではアルゼンチンが下方修正されたが、ブラジルとウクライナの上方修正が影響した。
輸入量は、世界全体で1億9272万トン(同3.5%増)と前月から64万トン上方修正された。主要生産国ではいずれも前月から据え置かれたが、ベトナムやフィリピンの増加などが反映された。
消費量は、世界全体で13億51万トン(同4.0%増)と前月から78万トン下方修正されたが、引き続き高水準を維持している。主要生産国ではウクライナが上方修正されたものの、ブラジルの下方修正が影響した。
輸出量は、世界全体で2億685万トン(同10.4%増)と前月から30万トン上方修正された。主要生産国ではいずれも前月から据え置かれたが、インドの増加などが反映された。
この結果、期末在庫は、生産量および輸入量の上方修正から、2億9275万トン(同1.0%減)と前月から377万トン上方修正された。
米国は生産量の増加などから期末在庫は大幅に増加
USDA/WAOBは同日、2025/26年度(9月〜翌8月)の米国のトウモロコシ需給見通しを更新した(表2)。この中で、すべての数値は前月から据え置かれた。
米国内生産量は、170億2100万ブッシェル(4億3235万トン(注1)、前年度比14.3%増)と前年度をかなり大きく上回ると見込まれている。
米国内消費量は、131億7000万ブッシェル(3億3453万トン、同7.4%増)と前年度をかなりの程度上回ると見込まれている。
輸出量は、33億ブッシェル(8382万トン、同15.5%増)と前年度をかなり大きく上回ると見込まれている。
この結果、期末在庫は、21億2700万ブッシェル(5403万トン、同37.1%増)と前年度を大幅に上回ると見込まれている。
また、期末在庫率(総消費量に対する期末在庫量)は、12.9%(同2.6ポイント増)と、前年度を上回ると見込まれている。
生産者平均販売価格は、1ブッシェル当たり4.10米ドル(643円。1キログラム当たり25円:1米ドル=156.81円(注2)、同3.3%安)と前年度からやや下落すると見込まれている。
(注1)1ブッシェルを約25.401キログラムとして農畜産業振興機構が換算。
(注2)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年2月末TTS相場。
【調査情報部 令和8年3月17日発】
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