2025/26年度主要穀物の生産状況等の調査結果(第6回)を公表(ブラジル)
ブラジル国家食糧供給公社(CONAB)は2026年3月13日、2025/26年度(25年9月〜26年8月までに播種されるもの) 第6回目となる主要穀物の生産状況等調査結果を公表した。この調査は、春植えの夏期作物(大豆、第1期作トウモロコシなど)や秋植えの冬期作物(第2期作・第3期作トウモロコシ、小麦、大麦、ライ麦など)の生産予測を毎月公表するものである。
25/26年度トウモロコシ生産量はさらに下方修正、前年度比2.0%減の見込み
2025/26年度のトウモロコシ生産量は、前回(26年2月)より17万8000トン下方修正され、1億3827万トン(前年度比2.0%減)と見込まれている(表1、図1〜2)。第4回調査結果以降、毎回下方修正されているが、依然として過去最大となった24/25年度に次ぐ生産量が予測されている。
内訳を見ると、全生産量の2割を占める第1期作の生産量は、前回から65万トン上方修正され、2735万トン(同9.7%増)と、前年度をかなりの程度上回ると見込まれている。第1期作の作付けは2月で全て完了した。収穫作業は主要な生産地である南部を中心に進んでおり、3月上旬時点で作付面積全体の29.5%で収穫を終えているが、概ね天候にも恵まれ、生育は良好である。
また、全生産量の8割を占める第2期作の生産量は、前回から82万8000トン下方修正され、1億843万5000トン(同4.2%減)と、前年度をやや下回ると見込まれている。第2期作の作付けは、3月上旬時点で作付面積全体の75.9%に達しており、進捗率は前年(83.1%)を7.2ポイント下回るものの平年(71.5%)を4.4ポイント上回っている。大部分の生産地域において初期生育は良好であるが、最大の生産州であるマットグロッソ州に次ぐパラナ州やマットグロッソ・ド・スル州では十分な降雨量が得られず生産者の間で懸念が広がっている。
トウモロコシ需給を見ると、25/26年度の生産量が下方修正されたことで、期末在庫は16万6000トン下方修正の1159万5000トン(同8.6%減)と、前年度をかなりの程度下回る見込みとなった(表2)。生産量は過去最大であった昨年度には及ばないと見込まれているものの、国内のエタノール向け需要や輸出需要は依然として堅調である。
25/26年度大豆生産量は下方修正ながら、前年度比3.7%増と過去最大の見込み
2025/26年度の大豆生産量は、前回より13万8000トン下方修正されたものの、1億7784万7000トン(前年度比3.7%増)と前年度をやや上回り、過去最大となる見込みである(表1、図1〜2)。下方修正の要因は、主要な生産州の一つであるリオグランデ・ド・スル州で、2月に降水量が不足したことに加え、高温の被害が発生し、作柄に影響が出たからである。収穫は3月上旬時点で作付面積全体の50.6%で完了し、平年(48.5%)を2.1ポイント上回る進捗率となっている。最も進捗率が高いのは最大の生産州であるマットグロッソ州で、89.2%となっている。
大豆需給を見ると、25/26年度の生産量が下方修正された一方で、輸出量は219万1000トン上方修正された(表3)。それに伴い、期末在庫は232万8000トン下方修正の953万8000トン(同6.4%減)と、前年度をかなりの程度下回る見込みとなった。
【原田 祥太 令和8年3月27日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-9532