米国農務省による世界の大豆需給予測(2026年5月)
26/27年度は主要国の生産増などから生産量、輸出量ともに増加見込み
米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)および同省海外農業局(USDA/FAS)は2026年5月12日、初回となる2026/27年度の世界の大豆需給予測値を公表した(表)。
これによると、同年度の世界の大豆生産量は4億4154万トン(前年度比3.3%増)とやや増加すると見込まれている。このうち、最大の生産国であるブラジルは1億8600万トン(同3.3%増)と、過去最高となった前年度を上回る生産量が見込まれている、また、これに次ぐ米国は収穫面積の増加見込みから1億2070万トン(同4.1%増)、アルゼンチンは5000万トン(同4.2%増)とされた。さらに中国も、大豆の生産振興策を背景に前年度をわずかに上回る2100万トン(同0.5%増)とされた。
消費量(搾油仕向け)は、世界全体で3億8314万トン(同3.7%増)とやや増加すると見込まれている。このうち、最大の消費国である中国は、前年度をわずかに上回る1億1000万トン(同1.9%増)とされた。
輸出量は、世界全体で1億8922万トン(同1.4%増)とわずかな増加が見込まれている。このうち、最大の輸出国であるブラジルは生産量の増加を受けて1億1750万トン(同2.2%増)、これに次ぐ米国は4436万トン(同6.5%増)とされた。
期末在庫は、世界全体の生産量と消費量がいずれもやや増加する見込みなどから、1億2478万トン(同0.3%減)と前年度並みが見込まれている。
今回の予測では、米国の期末在庫が8440万トン(同8.8%減)と前年度をかなりの程度下回る水準とされる中、USDAは米国の生産者販売価格を前月の1ブッシェル当たり11.40米ドル(1839円、1キログラム当たり72円(注1):1米ドル=161.39円(注2) 、前年度比9.6%高)と見込んでいる。
今回の予測値に関して中国の輸入量に目を向けると、同日付で中国農業農村部が公表した26/27年度の同国の大豆輸入量9550万トンと、USDAの予測値には1850万トンの乖離がある。国際相場にも影響を与える中国の輸入動向が注目される。
(注1)1ブッシェルを約25.401キログラムとして農畜産業振興機構が換算。
(注2)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年4月末TTS相場。
【調査情報部 令和8年5月18日発】
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