2026/27年度のサトウキビ生産状況等調査報告(第1回)を公表 (ブラジル)(2026年5月18日)
最終更新日:2026年5月18日
ブラジル国家食糧供給公社(CONAB)は2026年4月28日、2026/27年度(4月〜翌3月)第1回目のサトウキビ生産状況等調査報告を公表した。本報告は、同年度のサトウキビ、砂糖およびエタノールの生産予測などを四半期ごとに公表するものである。
サトウキビ生産量は、収穫面積と単収の増加によりやや増加する見込み
2026/27年度のサトウキビ収穫面積は、912万ヘクタール(前年度比1.9%増)と前年度からわずかに増加し、CONABが報告を開始して以来、過去最大と見込まれている(表1)。また、単収は好天に恵まれたことから、1ヘクタール当たり77.8トン(同3.4%増)と前年度からやや増加すると見込まれている。
この結果、サトウキビ生産量は、7億913万トン(同5.3%増)と前年度からやや増加すると見込まれている。このうち、同国最大のサトウキビ生産量を誇るサンパウロ州では、3億7092万トン(同6.6%増)とかなりの程度増加し、国内サトウキビ生産量の52.3%を占めると見込まれている。
サトウキビの歩留まり指標となるATR(注1)は、サトウキビ1トン当たり133.8キログラム(同0.8%減)と前年度からわずかな減少が見込まれている。サンパウロ州では、1月から2月にかけての降雨量が平年を上回ったことにより、サトウキビの茎に含まれる水分量が増加したことから、ATRの減少が懸念されている。
(注1)1トン当たりの平均回収糖分。ポルトガル語でAçúcar Total Recuperável(総回収可能糖量)の略。
砂糖生産量はわずかに減少、エタノール生産量はかなりの程度増加する見込み
砂糖生産量は、サトウキビの増産により一定の数量を維持するものの、ATRの減少やエタノール生産量の増加が見込まれていることから、4395万トン(前年度比0.5%減)と前年度からわずかな減少が見込まれている(表2)。このうち、同国最大の砂糖生産量を誇るサンパウロ州では、2570万トン(同2.1%減)とわずかに減少し、国内砂糖生産量の58.5%を占めると見込まれている。
エタノール生産量は、406億8831万リットル(同8.5%増)と前年度からかなりの程度増加すると見込まれている。内訳を見ると、サトウキビ由来は、サトウキビの増産により、292億5865万リットル(同7.1%増)とかなりの程度増加が見込まれている。トウモロコシ由来は、114億2966万リットル(同12.3%増)とかなり大きく増加すると見込まれている。このうち、トウモロコシの主要生産州であるマットグロッソ州を中心とした中西部地域(注2)では、99億3210万リットル(同8.4%増)とかなりの程度増加し、トウモロコシ由来生産量の86.9%を占めると見込まれている。さらに、近年生産量を伸ばしている北東部地域では、バイーア州での新たな生産施設の稼働により、14億6603万リットル(同47.2%増)と前年度から大幅な増加が見込まれている。この結果、トウモロコシ由来は、穀物由来のエタノール生産量としては過去最高となり、同国エタノール生産量の28.1%を占めると見込まれている。
(注2)ブラジルのトウモロコシ生産は、主に中南部地域と北東部地域(北部および北東部)で行われている。生産量の約9割を占める中南部地域には、中西部(マットグロッソ州、マットグロッソドスル州、ゴイアス州など)、南東部(ミナスジェライス州、サンパウロ州など)、南部(パラナ州など)が含まれる。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際情報グループ)
Tel:03-3583-9532