2025/26年度主要穀物の生産状況等の調査結果(第8回)を公表(ブラジル)
ブラジル国家食糧供給公社(CONAB)は2026年5月14日、2025/26年度(9月から翌年8月までに播種されるもの)第8回目となる主要穀物の生産状況等調査結果を公表した。この調査は、春植えの夏期作物(大豆、第1期作トウモロコシなど)や秋植えの冬期作物(第2期作・第3期作トウモロコシ、小麦、大麦、ライ麦など)の生産予測などを毎月公表するものである。
25/26年度トウモロコシ生産量は、過去最大の前年度に次ぐ高水準
2025/26年度のトウモロコシ生産量は、前回調査(26年4月)に続いて上方修正(前回比59万9000トン増)され、過去最大となった24/25年度に次ぐ1億4017万1000トン(前年度比0.7%減)と見込まれている(表1、図1・2)。
内訳を見ると、全生産量の2割を占める第1期作の生産量は、前回から49万3000トン上方修正され、前年度をかなり大きく上回る2846万1000トン(同14.1%増)と見込まれている。収穫作業は、5月上旬時点で主産地の南部ではほぼ終了し、全国でも作付面積全体の7割超に達している。安定した気象条件により、単収は大多数の州で当初予測と前年度実績を上回るとみている。
一方、全生産量の8割を占める第2期作の生産量は、前回から66万3000トン下方修正され、1億845万5000トン(同4.2%減)と見込まれている。4月末に第2期作の作付けは完了した。初期生育段階では、大半の地域で天候に恵まれていたものの、4月中旬以降の降水量の減少により、主産地であるマットグロッソ州の一部やゴイアス州全域などでの生育に影響が出ているとしており、これが下方修正につながったとみられる。ただし、現時点で単収は前回調査の水準を維持しており、今後の降水量が第2期作の生産見通しを左右する鍵になるとしている。
25/26年度のトウモロコシ需給を見ると、エタノール向け需要の増加や好調な輸出により、総需要量は前年度をかなりの程度上回る見込みであるものの、前年度に積み増された在庫量がこれを相殺し、期末在庫量は1297万7000トン(同4.1%増)と前年度をやや上回る見込みとなっている(表2)。
25/26年度大豆生産量、2期連続で過去最大を更新
2025/26年度の大豆生産量は、前回より97万8000トン上方修正され、1億8013万トン(前年度比5.0%増)と前年度をやや上回り、2期連続で過去最大を更新すると見込んでいる(表1、図1・2)。
収穫作業は、5月中旬時点で作付面積全体の98.8%に達しており、平年(98.0%)を0.8ポイント上回る進捗率となっている。25/26年度に見込まれる記録的な生産量は、作付面積の増加(同2.9%増)と、好天による単収の増加(同2.1%増)に支えられている。
25/26年度の大豆需給を見ると、ディーゼル燃料に対するバイオディーゼル混合率を15%から16%に引き上げる措置の延期により、前回下方修正された加工量が据え置きとなった一方で、輸出量の上方修正により、総需要量も上方修正され、1億8030万トン(同6.2%増)と見込まれている(表3)。しかし、これを上回る生産量の上方修正により、期末在庫も前回から上方修正され、1030万5000トン(同3.3%増)と、前年度をやや上回る水準になるとみている。
【原田 祥太 令和8年5月26日発】
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