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中国農業展望報告(2026-2035)を発表(トウモロコシ編)(中国)

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最終更新日:2026年6月30日

 中国農業農村部は2026年4月20日、今後10年間の農畜産業を展望する「中国農業展望報告(2026−2035)」を発表した。
 本稿では同報告のうち、トウモロコシについて紹介する。

1.2025年のトウモロコシ需給動向

 2025年の作付面積は、中国政府によるトウモロコシの生産支援や好調な国内需要を受けて生産者が作付けに意欲的であったことなどを反映し、4493万ヘクタール(前年比0.5%増)と前年からわずかに増加した。また栽培技術の向上や良好な天候条件などにより単収が増加したことから、同年の生産量は3億124万トン(同2.1%増)とわずかに増加し、初めて3億トンを突破した(表)。
表
 輸入量は、増加傾向で推移する国内供給量や米国との貿易摩擦などにより、265万トン(同80.6%減)と大幅に減少した。主要輸入先を見ると、23年に新たな輸入先となったブラジルが161万トン(同75.4%減)と輸入量全体の6割以上を占め、次いでロシアは44万トン(同2.9倍)となった(図)。
図
 消費量は、3億1875万トン(同1.8%増)とわずかに増加した。用途別に見ると、飼料向けは畜産業の発展による需要の高まりから2億2330万トン(同3.5%増)とやや増加した。工業向けは原料コストの上昇や需要の低迷からでん粉およびアルコール企業の稼働率が低下し、7450万トン(同2.6%減)とわずかに減少した。また、食品向けは1016万トン(同0.6%増)とわずかに増加し、種子向けは127万トン(同0.8%減)とわずかに減少した。

2.2035年までのトウモロコシ需給動向予測

 2035年までの10年間は、作付面積は安定して推移し、育種技術の進化などによる単収の向上から、生産量は引き続き増加すると予測されている。一方、消費量は引き続き増加傾向で推移するものの、生産量に比べて増加幅が小さいことから、輸入量は減少すると予測されている。
 作付面積は、26年の4507万ヘクタールから、35年には4491万ヘクタール(基準期間比〈23〜25年の平均値からの増減率〉0.6%増)とわずかな増加が予測されている。
 単収は、26年の1ヘクタール当たり6.7トンから、35年には同7.3トン(基準期間比10.1%増)とかなりの程度の増加が予測されている。
 生産量は、作付面積の安定的な推移と単収の向上を受けて、26年の3億352万トンから、35年には3億2670万トン(基準期間比10.7%増)とかなりの程度増加すると予測されている。
 輸入量は、国内供給量の増加により26年の700万トンから、35年には360万トン(基準期間比75.1%減)と大幅な減少が予測されている。
 消費量は、26年の3億1960万トンから、35年には3億2608万トン(基準期間比3.7%増)とやや増加すると予測されている。用途別に見ると、飼料向けは人口減少や食生活の変化による豚肉消費が減少する一方、牛肉や乳製品など他の畜産物の消費は増加見込みであることから35年までに2億2008万トン(同1.0%増)、工業向けは加工産業の発展による需要拡大見込みから8570万トン(同13.5%増)、食品向けは食の多様化などを背景に1102万トン(同9.7%増)と、それぞれ増加すると予測されている。
 
【調査情報部 令和8年6月30日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-9532