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フィンランドで初めてアフリカ豚熱(ASF)を確認、制限区域を設定

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 フィンランド食品庁(Finnish Food Authority)は2026年7月31日、同国東部のヴィロラハティで発見された野生イノシシの死骸から、初めてアフリカ豚熱(ASF)ウィルスが検出されたと発表した。7月30日に同庁が行った検査で陽性と判定されており、今後、スペインに所在するEUのASFリファレンスラボラトリーにおいて、今回の判定結果の検証が行われるとしている。
 また、同庁は7月30日、感染拡大防止のための制限区域を設定し、翌31日には同区域内において、野生イノシシの死骸が発見された場所を中心に半径約3キロメートルの範囲内をより厳格な措置が適用される厳重区域として設定した(図1)。制限区域はヴィロラハティ、ミエヒッカラおよびユラマーを含み、同区域では豚の移動のほか、狩猟、道路以外での犬の散歩、林業活動、当該地域で収穫された穀物などの豚への給餌などが制限される。また、厳重区域では、キノコなどの採取やハイキングなどの野外活動などが禁止される。
図1
 現地報道によると、フィンランドはロシアとの国境を監視するため国境フェンスを整備しており、野生動物の移動制限を目的としたゲートを約3キロごとに設置している。この野生動物用ゲートは、安全保障上の脅威がない場合には開放されている。一方で、ASFの確認を受け、フィンランド国境警備隊は8月1日、東部国境フェンスの野生動物用ゲートを当面の間、閉鎖したと報じられている。
 なお、フィンランド自然資源研究所(Luke)によると、26年1月時点の同国の野生イノシシの推定個体数は2380頭(注1)であった。その多くが同国南東部に分布しているとされる(図2)。
 
(注1)90%信頼区間は1893〜3085頭。信頼区間は推計値の不確実性を表すための統計的な範囲。
 
図2

フィンランド産豚肉等の輸入を一時停止

 農林水産省は7月31日、今回のASF確認を受け、フィンランドからの生体豚および豚肉等について輸入の一時停止措置を講じた(注2)。フィンランドはわが国の冷凍豚肉輸入先の一つであり、2025年の冷凍豚肉輸入量54万トン(前年比8.6%減)のうち、同国産は1567トン(同1.1%増)であった。
 また、フィンランドの同年の冷凍豚肉輸出量は1万7523トン(前年比3.6%減)であり、主要な輸出先は韓国、ニュージーランド、中国および日本となっている(図3)。
 なお、現時点で、台湾はフィンランド産豚肉等の輸入を停止し、豪州はフィンランドを豚肉等の輸入承認国リストから削除している。
 
(注2)農林水産省プレスリリース
図3
【渡辺 淳一 令和8年8月6日発】
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農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:調査情報部)
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