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欧米系大手冷凍ばれいしょ企業の進出などによる急成長で、インド産冷凍ばれいしょ輸出量が急増(インド)

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最終更新日:2026年9月2日

26年上半期の冷凍ばれいしょ輸入先の構成は大きく変化

 2026年上半期(1〜6月)における日本のフライドポテトを含む冷凍ばれいしょ輸入量は、23万3213トン(前年同期比4.0%増)となった。このうち最大の輸入先である米国は13万4270トン(同3.8%減)と前年同期をやや下回った。外食および中食や、家計消費の簡便化ニーズの高まりを背景に、冷凍ばれいしょ輸入量が大幅に増加する中、米国産輸入量が減少したことから、米国産の占有率は低下している(図1)。
図1
 米国以外に、第5位のベルギー(同18.7%減)および第4位のオランダ(同14.2%)の占有率も低下した。これに対して、価格、輸送費ともに安価な第2位の中国(同4.6倍)、大手冷凍ばれいしょ企業が米国から生産拠点を移した第3位のカナダ(同2.4倍)などの占有率は上昇した。
 これら主要生産国以外に、インドからの輸入が大幅に増加している。インドは17年1〜6月の輸入実績はなかったが、26年同期は1万2290トン(前年同期比2.2倍)で第6位となった。

世界第2位のばれいしょ生産国インドは冷凍ばれいしょの国産比率も100%

 日本への冷凍ばれいしょ輸入が大幅に伸びているインドは、中国に次ぐ世界第2位のばれいしょ生産国であり、2024年の作付面積は232万ヘクタール、生産量は5705万トンであった(図2)。
図2
 インドでは1990年代に欧米資本のファストフードチェーンが外食市場に参入したことで、冷凍ばれいしょの国内需要が伸張し、欧米諸国から冷凍ばれいしょを輸入するようになった。現地関係者などによると、インドでは、2007年から北西部のグジャラート州で冷凍ばれいしょ向け品種の生産が始まったことを契機に12年には自給を達成した。
 インドのばれいしょ主産地は、冬期が比較的冷涼で、灌漑設備が普及している北部に多い(図3)。このうち、冷凍ばれいしょ加工は、グジャラート州、マディア・プラデーシュ州などで盛んである。

図3

低価格な冷凍ばれいしょで引き続き輸出拡大を見込む

 インドは冷凍ばれいしょの輸出国として東南アジアや中東向けに輸出量を伸ばしおり、25年には米国などへの輸出も行っている。16年に5700トンであった輸出量は、ばれいしょが豊作だった25年には16年比で45.3倍の25万8421トンと急増した。26年1〜6月の輸出量は、25年の年間輸出量の63.0%に当たる16万2829トンとなった(図4)。
図4
 業界関係者などによると、インドの冷凍ばれいしょ輸出量が急増した要因について、1)世界有数のばれいしょ生産国となり原料の安定供給基盤となったこと、2)地理的に中東、アジアおよびアフリカに近いこと、3)コスト優位性があること−などが要因であるとしている。また、インドで生産されるばれいしょのうち、冷凍加工向けは1割程度と少ないが、供給の安定性と品質が維持されれば、今後も冷凍ばれいしょ輸出量は増加するとしている。
【調査情報部 令和8年9月2日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
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