2026/27年度のサトウキビ生産状況等調査報告(第2回)を公表(ブラジル)(2026年8月31日)
最終更新日:2026年8月31日
ブラジル国家食糧供給公社(CONAB)は2026年8月20日、2026/27年度(4月〜翌3月)第2回目のサトウキビ生産状況等調査報告を公表した。本報告は、同年度のサトウキビ、砂糖およびエタノールの生産予測などを四半期ごとに公表するものである。
収穫面積の増加などにより、サトウキビ生産量はやや増加
2026/27年度のサトウキビ収穫面積は、前回(2026年4月)予測から7万ヘクタール下方修正されたものの、905万ヘクタール(前年度比1.1%増)とわずかな増加が見込まれている(表1)。
単収は、前回予測から0.1トン上方修正され、1ヘクタール当たり77.9トン(同3.6%増)とやや増加すると見込まれている。
この結果、生産量は前回予測から390万トン下方修正されたものの、比較的好天に恵まれたこともあり、7億523万トン(同4.7%増)とやや増加すると見込まれている。このうち、同国最大の生産量を誇るサンパウロ州では、前回予測から810万トン下方修正されたものの、3億6282万トン(同4.3%増)とやや増加し、国内生産量の51.4%を占めると見込まれている。
一方、サトウキビの歩留まり指標となるATR(注1)は、主産地のサンパウロ州での多雨により平均回収糖分が減少したことなどから、前回予測から0.9キログラム下方修正され、サトウキビ1トン当たり132.9キログラム(同1.5%減)とわずかな減少が見込まれている。
(注1)1トン当たりの平均回収糖分。ポルトガル語でAçúcar Total Recuperável(総回収可能糖量)の略。
砂糖生産量はわずかに減少、エタノール生産量はかなり大きく増加
砂糖生産量は、近年の砂糖の国際価格が低下傾向であったことやエタノールの国内需要が増加していることなども影響し、前回予測から106万トン下方修正され、4289万トン(前年度比2.9%減)とわずかな減少が見込まれている(表2)。このうち、サンパウロ州では、前回予測から92万トン下方修正の2542万トン(同3.2%減)とやや減少するものの、国内生産量の59.3%を占めると見込まれている。
一方、エタノール生産量は、前回予測から11億9425万リット上方修正の418億8256万リットル(同11.7%増)とかなり大きく増加すると見込まれている。内訳を見ると、サトウキビ由来エタノールは、前回予測から7億1715万リットル上方修正の299億7580万リットル(同9.7%増)とかなりの程度増加が見込まれている。また、トウモロコシ由来エタノールも、前回予測から4億7710万リットル上方修正の119億676万リットル(同17.0%増)と大幅な増加が見込まれている。このうち、88.1%がトウモロコシ生産量の約4割を占めるマットグロッソ州を中心とした中南部地域(注2)で生産される。さらに、近年、エタノール工場が整備され生産量を伸ばしている北東部地域では、前回予測より4639万リットル下方修正されたものの、14億1964万リットル(同42.5%増)と大幅な増加が見込まれている。
なお、同国では2026年8月1日よりガソリンへのエタノール混合が30%(E30)から32%(E32)に引き上げられたことから、国内のエタノール需要がさらに増加する可能性がある。
(注2)ブラジルのトウモロコシ生産は、主に中南部地域と北東部地域(北部および北東部)で行われている。生産量の約9割を占める中南部地域には、中西部(マットグロッソ州、マットグロッソ・ド・スル州、ゴイアス州など)、南東部(ミナスジェライス州、サンパウロ州など)、南部(パラナ州など)が含まれる。
砂糖輸出量はかなり大きく減少、エタノール輸出量は大幅に減少
2026年4月〜7月のブラジルの砂糖輸出量は924万トン(前年同期比14.0%減)とかなり大きく減少した(図1)。主な輸出先は中国、サウジアラビア、アルジェリアであり、これら3カ国で同国の砂糖輸出量の28.6%を占めている。また、同期のエタノールの輸出量は、3億4522万リットル(同20.7%減)と大幅に減少した(図2)。主な輸出先は、韓国、オランダ、米国であり、これら3カ国で同国の輸出量の73.6%を占めている。
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