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デニッシュ・クラウン社、ポーランド子会社向け豚肉供給を拡大(EU)

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 デンマークの食肉最大手デニッシュ・クラウン社は2026年8月27日、同社のポーランドにおける食肉事業会社「Sokolow」で加工するデンマーク産豚肉の供給量を今後拡大する方針を発表した。デンマーク産豚肉をポーランド国内で加工する取り組みは従来から行われているが、当面は年間約50万頭相当の豚肉を同社へ供給し、長期的にはその数量を倍増する計画となっている。

Sokolow社の加工能力を活用

 Sokolow社はポーランド国内向けにハム類、ソーセージ、パテなどを中心に製造している。デニッシュ・クラウン社によれば、Sokolow社が取り扱う豚肉の70%以上が食肉加工品に仕向けられており、この割合はグループ内で最も高い水準にある。
 今後、Sokolow社への供給拡大が見込まれる部位は主にももおよびかたである。一方、ロースやバラなどを含む胴体部分(ミドルカット)は、引き続きデンマーク国内で処理される。デニッシュ・クラウン社は、胴体部分については国内で強固な市場基盤を築いており、既に高い付加価値を創出できているとしている。
同社は、デンマークとポーランドの事業拠点間で原料を再配分することで、Sokolow社の加工能力の稼働率向上を図るとともに、デニッシュ・クラウン社の組合員から供給される豚の付加価値向上にもつながり、グループ全体の収益性の向上を見込んでいる。
 今回の取り組みについてSokolow社の最高経営責任者(CEO)は、「デニッシュ・クラウン社は自社原料の有効活用に加え、Sokolow社の食肉加工能力とポーランド事業における専門知識を効率的に活用できるようになる。Sokolow社としても、グループ外から追加原料を調達する必要が減り、加工と販売により一層注力できる。」と述べている。

デンマークの豚肉(もも・かた)輸出の現状

 この10年ほどのデンマークの豚肉輸出のうち、ももおよびかたの輸出量は28〜40万トンで推移している。そのうち冷蔵品が25〜38万トンと大宗を占め、2025年は31万4000トンとなった(図1、2)。
 冷蔵品の主な輸出先はEU域内および英国であり、同年の輸出量はそれぞれ27万7000トン(前年比9.7%増)および3万5000トン(同12.0%減)となっている。一方、冷凍品は中国向け輸出の増加に伴い21年にピークを迎えたが、その後は減少傾向で推移し、25年は1万7000トン(同12.8%減)となった。
 また、同年のポーランド向け輸出は冷蔵が12万4000トン(同14.0%増)と近年増加傾向にあり、最大の仕向け先となっている。今後は、デニッシュ・クラウン社によるSokolow社への供給拡大の取り組みにより、同国向け輸出はさらに増加するものとみられる。
図1
図2
【渡辺 淳一 令和8年9月11日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:調査情報部)
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