米国農務省による世界の大豆需給予測(2026年9月)
大豆消費量の上方修正などから期末在庫は下方修正
米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)および同省海外農業局(USDA/FAS)は2026年9月11日、26/27年度の世界の大豆需給予測値を更新した(表)。
これによると、同年度の世界の大豆生産量は4億4235万トン(前年度比3.0%増)と前月から10万トン上方修正された。このうち、最大の生産国であるブラジルは1億8600万トン(同3.0%増)と前月から据え置かれた。これに次ぐ米国は、作付面積や単収の増加見込みから1億2342万トン(同6.4%増)と前月から43万トン上方修正された。カナダも同様に上方修正されたものの、インドやEUの下方修正が米国やカナダの上方修正の一部を相殺した。
輸入量は、世界全体で1億9042万トン(同1.4%増)と前月から115万トン上方修正された。このうち、最大の輸入国である中国は1億1500万トン(同1.8%増)と前月から据え置かれたものの、EU、インドなどが上方修正された。
消費量(搾油仕向け)は、世界全体で3億8522万トン(同2.9%増)と前月から46万トン上方修正された。このうち、世界最大の消費国である中国をはじめとして、主要消費国の米国、ブラジル、アルゼンチンはいずれも前月から据え置かれた。
輸出量は、世界全体で1億9158万トン(同2.3%増)と前月から117万トン上方修正された。このうち、最大の輸出国であるブラジルは前月から据え置かれたものの、これに次ぐ米国が前月から68万トン上方修正されたほか、カナダ、ベナン、ウルグアイもそれぞれ上方修正された。
期末在庫は、生産量が前月から上方修正されたものの、米国の期末在庫の下方修正などから、世界全体で1億2402万トン(同1.0%減)と前月から19万トン下方修正された。
今回の予測では、米国の期末在庫が前月より28万トン下方修正される中、USDAは同国の生産者販売価格を前月の1ブッシェル当たり11.40米ドル(1836円、1キログラム当たり72円(注1):1米ドル=161.02円(注2) )から同12.00米ドル(1932円、同76円、前年度比14.3%高)に引き上げている。
なお、今回の予測値に関して、大豆の国際相場に影響を与える中国の輸入量に目を向けると、同日付で中国農業農村部が公表した26/27年度の同国の大豆輸入量9550万トンとUSDAの予測には、引き続き1950万トンの乖離(かいり)がある。
(注1)1ブッシェルを約25.401キログラムとして農畜産業振興機構が換算。 (注2)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」 の2026年8月末TTS相場。
【調査情報部 令和8年9月18日発】
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