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国内の需給動向【豚肉】   畜産の情報 2019年1月号

29年度の肥育豚生産費、3年ぶりに増加

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 平成30年10月の豚肉需給を見ると、生産量は8万2053トン(前年同月比5.9%増)とやや増加した。また、輸入量は8万3979トン(同7.1%増)とかなりの程度増加した。輸入量のうち、主にテーブルミートとして消費される冷蔵品は3万5739トン(同7.9%増)、主に加工業務用となる冷凍品は4万8238トン(同6.5%増)といずれも前年同月をかなりの程度上回った。推定出回り量は16万7624トン(同4.9%増)と前年同月をやや上回った一方で、推定期末在庫は前月から1652トン取り崩して、16万5907トン(同0.7%減)と前年同月をわずかに下回った(農林水産省「食肉流通統計」、財務省「貿易統計」、農畜産業振興機構調べ)。


飼料価格上昇で飼料費1.4%増

 農林水産省は平成30年12月4日、「平成29年度肥育豚生産費」を公表した。これによると、肥育経営における肥育豚1頭当たり資本利子・地代全額算入生産費(以下「全算入生産費」という)は、飼料費の増加などを背景に、3万2760円(前年度比2.1%増)と3年ぶりに増加した(表2)。
 
表2 29年度肥育豚生産費
 
 
 うち飼料費は、円安傾向となった為替相場や海上運賃の上昇などを背景とした飼料価格の上昇により、2万541円(同1.4%増)と前年度をわずかに上回り、費用合計の62.5%(同0.3ポイント減)を占めた(図1)。
 肥育豚1頭当たりの販売価格は、3万9387円(同5.9%増)と前年度をやや上回った。上昇要因としては、前年の夏場の暑さによる繁殖成績の低下や、夏場の生育不良などを背景とした生産量減少により、上半期の卸売価格が高値で推移したことなどが挙げられる(図2)。


図1 肥育豚生産費の主要費目構成割合 図2 肥育豚1頭当たりの生産費・販売価格の推移
 

(畜産需給部 河村 侑紀)
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