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海外の需給動向【飼料穀物/米国】 畜産の情報2019年6月号

2018/19年度の米国の飼料等向け消費量は前年度比微減

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 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)は2019年4月9日、2018/19年度(9月〜翌8月)の米国の主要農作物需給見通しを公表した。このうち、米国のトウモロコシ需給見通しは、次の通りである。
 生産量は、収穫面積と単収がいずれも前年度を下回ることから、前年度比1.3%減の144億2000万ブッシェル(3億6627万トン(注))と見込まれている(表19)。
  (注)1ブッシェルを25.4キログラムとしてALICが換算。
 

 消費量は、エタノール向けをはじめとする食品・種子・その他工業向けの減少に加えて、飼料等向けも減少することから同0.8%減の122億6500万ブッシェル(3億1153万トン)と見込まれている。
 輸出量は、記録的な水準となった前年度を5.7%下回る23億ブッシェル(5842万トン)と見込まれている。ブラジル産、アルゼンチン産およびウクライナ産との競合が激化すると見込まれることから、前月の予測値から7500万ブッシェル(191万トン)下方修正された。
 これらのことから、期末在庫は、前月予測値から下方修正され、前年度4.9%減の20億3500万ブッシェル(5169万トン)と見込まれている。
 また、生産者平均販売価格は、1ブッシェル当たり3.40〜3.70米ドル(1キログラム当たり15.0〜16.3円:1米ドル=112円)と見込まれている。
(調査情報部 野田 圭介)