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海外の需給動向【豚肉/EU】 畜産の情報 2019年7月号

豚肉輸出量は3カ月連続で前年水準を上回る

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2月の豚肉生産量は、前年同月比増
  欧州委員会によると、2019年2月の豚肉生産量(EU28カ国)は、前年同月比2.3%増の196万1270トンとなった(図5)。と畜頭数は同1.7%増の2083万頭、1頭当たり枝肉重量は同0.6%増の94.1キログラムとなった。
 

  2月の主要生産国の豚肉生産量を見ると、オランダ(同7.8%増)、ポーランド(同7.0%増)、イタリア(同5.6%増)、スペイン(同3.6%増)、フランス(同2.2%増)では増産となったものの、デンマーク(同4.3%減)、ドイツ(同0.5%減)では減産となった(表6)。
 


  なお、同年1〜2月の豚肉生産量の合計は、415万5800トン(前年同期比1.0%増)となった。
  欧州委員会は、4月に公表した農畜産物の短期的需給見通しの中で、飼養頭数は減少しているものの、生産性の向上と輸出需要の増加が期待されることから、2019年の豚肉生産量は前年並み、2020年は同0.5%増と見込んでいる。なお、欧州委員会は同見通しの中で、中国で発生しているアフリカ豚コレラ(ASF)の影響による同国の需要によっては、EUの豚肉生産を後押しするかもしれないとしている。

豚枝肉卸売価格は、16週連続で上昇
  欧州委員会によると、4月の豚枝肉卸売価格(EU28カ国)は、前年同月比15.7%高の100キログラム当たり166.24ユーロ(2万448円:1ユーロ=123円)となり、月平均では2017年8月以来20カ月ぶりに前年の水準を上回った。しかしながら、2017年同月比では下回っている。
  価格動向を週ごとに見ると、2月4日の週に前週比0.2%高となった後、16週連続して前週比高で推移している。5月20日の週は同0.9%高の同174.21ユーロ(2万1428円)となった(図6)。
  欧州委員会が4月に公表した農畜産物の短期的需給見通しの中では、EUの2019年の豚肉生産量は前年並みとされており、輸出、特に中国向けに対する期待から価格が上昇するとしている。

 


3月の豚肉輸出量は前年同月比増
  欧州委員会によると、2019年3月のEU域外への豚肉(生鮮・冷蔵、冷凍)輸出量(EU28カ国) は、前年同月比15.1%増の21万8885トンとなった(表7)。豚肉輸出量は、2018年4月以降、2018年12月を除き、前年同月水準を上回って推移している。
 

  輸出先国別に見ると、最も増加したのは中国(同63.0%増)、次いで香港(同10.1%増)となった。なお、米国向け(同37.7%減)、フィリピン向け(同13.5%減)、韓国向け(同12.5%減)、日本向け(同4.5%減)では減少した。
   また、輸出国別に見ると、EU最大の輸出国であるスペイン(同17.5%増)、次ぐドイツ(同23.6%増)をはじめ、主要輸出国のいずれも増加した(表8)。
 

   なお、2019年第1四半期の豚肉輸出量の合計は、61万3261トン(前年同期比10.4%増)となった。
   欧州委員会は、4月に公表した農畜産物の短期的需給見通しの中で、2019年の豚肉輸出量は前年比9.0%増、2020年は同5.0%増と見込んでいる。

(調査情報部 前田 絵梨)