畜産 畜産分野の各種業務の情報、情報誌「畜産の情報」の記事、統計資料など

ホーム > 畜産 > 畜産の情報 > 元年8月の牛肉生産量、前年同月比4.6%減

国内の需給動向【牛肉】 畜産の情報 2019年11月号

元年8月の牛肉生産量、前年同月比4.6%減

印刷ページ
1 令和元年8月の牛肉生産量(部分肉ベース)は、2万4602トン(前年同月比4.6%減)と前年同月をやや下回った。品種別では、和牛は1万652トン(同2.5%減)とわずかに、交雑種は6316トン(同9.2%減)とかなりの程度、乳用種は7288トン(同3.8%減)とやや、いずれも前年同月を下回った(図1)。
 

 なお、過去5カ年の8月の平均生産量と比べると、やや下回る結果(4.8%減)となった。

2 8月の輸入量は、冷蔵品は、2万6108トン(同0.6%減)とわずかに、冷凍品は、長梅雨により国内の荷動きが悪かったことなどから、2万7375トン(同12.9%減)とかなり大きく、いずれも前年同月を下回った。この結果、全体では5万3557トン(同7.2%減)と前年同月をかなりの程度下回った(図2、3)。
 

 
 
 
 なお、過去5カ年の8月の平均輸入量と比べると、冷蔵品は大幅に、冷凍品はやや、いずれも上回る結果(冷蔵品21.5%増、冷凍品5.7%増)となった。

3 8月の牛肉の家計消費量(全国1人当たり)は、626グラム(同0.5%減)と前年同月をわずかに下回った。
 また、8月の外食産業全体の売上高は、前年同月をやや上回った(同3.4%増)。このうちハンバーガー店を含むファーストフード洋風が同4.5%増とやや、牛丼店を含むファーストフード和風が同6.3%増とかなりの程度、ファミリーレストラン焼き肉も同10.0%増とかなりの程度、いずれも前年同月を上回った(総務省「家計調査」、日本フードサービス協会「外食産業市場動向調査」)。

4 8月の推定期末在庫量は、13万761トン(同6.1%増)と14カ月連続で前年同月を上回った。このうち、輸入品は12万1839トン(同6.4%増)と前年同月をかなりの程度上回った(図4)。
 

 
 推定出回り量は、7万8879トン(同4.3%増)と前年同月をやや上回った。このうち、国産品は2万3941トン(同6.1%減)と前年同月をかなりの程度下回る一方、輸入品は5万4938トン(同9.6%増)と前年同月をかなりの程度上回った(図5)。
 

 
 
(畜産振興部 岩井 椿)