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国内の需給動向【牛肉】 畜産の情報 2019年12月号

元年9月の牛肉生産量、前年同月比2.7%増

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1 令和元年9月の牛肉生産量(部分肉ベース)は、2万6144トン(前年同月比2.7%増)と前年同月をわずかに上回った。品種別では、和牛は1万1664トン(同6.0%増)とかなりの程度、乳用種は7348トン(同0.4%増)とわずかに、いずれも前年同月を上回った一方、交雑種は6734トン(同1.2%減)と前年同月をわずかに下回った(図1)。
 

 
 なお、過去5カ年の9月の平均生産量と比べると、わずかに下回る結果(2.2%減)となった。

2 9月の輸入量は、冷蔵品は前年の台風21号に伴う倉庫の浸水被害や通関遅延により前年同月の輸入量が少なかったことなどから、2万1473トン(同3.4%増)と前年同月をやや上回った。一方、冷凍品は、冷蔵品と同様、前年の台風21号の影響で前年同月の輸入量が少なかったものの、輸入業者の買い付け時の国内在庫が高水準であったことから、2万9009トン(同7.8%減)と前年同月をかなりの程度下回った。この結果、全体では5万534トン(同3.3%減)と前年同月をやや下回った(図2、3)。
 

 
 
 なお、過去5カ年の9月の平均輸入量と比べると、冷蔵品はやや上回る一方、冷凍品はやや下回る結果(冷蔵品4.6%増、冷凍品4.2%減)となった。

3 9月の牛肉の家計消費量(全国1人当たり)は、164グラム(同9.4%減)と前年同月をかなりの程度下回った。
 また、9月の外食産業全体の売上高は、前年同月をやや上回った(同4.0%増)。このうちハンバーガー店を含むファーストフード洋風が同9.7%増とかなりの程度上回り、牛丼店を含むファーストフード和風、ファミリーレストラン焼き肉がそれぞれ同4.5%増、同4.2%増といずれも前年同月をやや上回った(総務省「家計調査」、日本フードサービス協会「外食産業市場動向調査」)。

4 9月の推定期末在庫量は、13万894トン(同6.7%増)と15カ月連続で前年同月を上回った。このうち、輸入品は12万1984トン(同7.9%増)と前年同月をかなりの程度上回った(図4)。
 
 
 推定出回り量は、7万6157トン(同2.3%減)と前年同月をわずかに下回った。このうち、国産品は2万5768トン(同6.2%増)と前年同月をかなりの程度上回る一方、輸入品は5万389トン(同6.2%減)と前年同月をかなりの程度下回った(図5)。
 
 
(畜産振興部 河村 侑紀)