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国内の需給動向【豚肉】 畜産の情報 2020年2月号

元年11月の豚肉生産量、前年同月比5.7%減

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1 令和元年11月の豚肉生産量(部分肉ベース)は、7万7534トン(前年同月比5.7%減)と前年同月をやや下回った。
 なお、過去5カ年の11月の平均生産量と比べると、わずかに下回る結果(0.9%減)となった(図6)。
 

 
2 11月の輸入量は、冷蔵品は、輸入業者の買い付け時の国内相場が低調であったことに加え、現地の相場高などにより3万6422トン(同8.7%減)と前年同月をかなりの程度下回った。一方、冷凍品は、先高感による輸入量の増加により、4万6272トン(同6.5%増)と前年同月をかなりの程度上回った。この結果、全体では8万2715トン(同0.8%減)と前年同月をわずかに下回った(図7、8)。
 



 
 なお、過去5カ年の11月の平均輸入量と比べると、冷蔵品、冷凍品ともにかなり大きく上回る結果(冷蔵品12.9%増、冷凍品14.2%増)となった。

3 11月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、603グラム(同2.9%減)と、前年同月をわずかに下回った。

4 11月の推定期末在庫量は、21万2979トン(同30.3%増)と前年同月を大幅に上回った。このうち、輸入品は、中国におけるASF(アフリカ豚コレラ)の発生により今後の買い付け動向が不透明な中、輸入先の豚肉相場が上昇していることを踏まえ、輸入業者が先々の必要量を早めに確保するために輸入を増やしたことにより、19万1175トン(同31.9%増)と前年同月を大幅に上回った(図9)。

 
 推定出回り量は、16万6197トン(同1.1%減)と前年同月をわずかに下回った。このうち、国産品は7万5817トン(同7.5%減)と前年同月をかなりの程度下回り、輸入品は9万380トン(同5.0%増)と前年同月をやや上回った(図10)。
 
 
(畜産振興部 岩井 椿)