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海外の需給動向【飼料穀物/世界】  畜産の情報 2020年2月号

2019/20年度の世界のトウモロコシ期末在庫量、再び3億トン台に上方修正

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 米国農務省海外農業局(USDA/FAS)は2019年12月10日、「Grain:World Markets and Trade」において世界のトウモロコシ需給予測値を更新した。
 今回の予測では、2019/20年度の世界のトウモロコシ生産量は、中国が収穫面積や単収の増加により前回より上方修正されたが、米国が前年度比5.3%減となるなど世界計では同1.4%減の11億862万トンと予測されている(表16)。
 
 
 輸出量は、海外からの需要を背景として堅調な輸出が続いているブラジルが2回続けて、またパラグアイが近隣国からの需要を背景に上方修正され、世界計では同0.2%増の1億7233万トンと予測されている。
 輸入量は、中国が大幅に増加する一方、EUが減少する見込みであり、世界計では同0.2%増の1億7233万トンと予測されている。
 消費量は、米国の減少が見込まれていることなどから、世界計では同1.7%減の11億2723万トンと予測されている。
 期末在庫は、中国で今回上方修正され、世界計で同5.8%減の3億56万トンと前回の3億トン割れから上方修正され再び3億トン台になると予測されている。

2019/20年度の世界の大豆生産量、中国で前回より上方修正
 USDA/FASは2019年12月10日、「Oilseeds:World Markets and Trade」を公表し、世界の大豆需給予測値を更新した。
 今回の予測では、2019/20年度の世界の大豆生産量は、中国が収穫面積と単収の増加により前回より100万トン上方修正されたが、前年度比では、米国やアルゼンチンで減少していることから、世界計では前年度比5.8%減の3億3748万トンと予測されている(表17)。
 
 
 輸出量は、ブラジル、米国等の主要国が増加を見込む中、アルゼンチンが今回下方修正されたことから、世界計ではほぼ前年度並み(同0.05%減)の1億4915万トンと予測されている。
 輸入量は、ベトナムが輸入を大豆から大豆ミールにシフトし減少しているが、最大の輸入国である中国が前年度をやや上回ることなどから、世界計では同1.8%増の1億4794万トンと予測されている。
 消費量(搾油仕向け)は、アルゼンチン、ブラジル、米国等が前年より増加することなどから、世界計では同1.7%増の3億283万トンと予測されている。
 期末在庫は、中国、ブラジルで今回上方修正されたが、米国、アルゼンチン等で取り崩しが進むことなどから、世界計では同12.2%減の9640万トンと予測されている。