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海外の需給動向【飼料穀物/世界】 畜産の情報  2020年3月号

2019/20年度の世界のトウモロコシ期末在庫量予測、再び3億トン割れ

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  米国農務省海外農業局(USDA/FAS)は2020年1月10日、「Grain:World Markets and Trade」において世界のトウモロコシ需給予測値を更新した。
 今回の予測では、2019/20年度の世界のトウモロコシ生産量は、バングラディシュ、EU、ロシアおよび米国など全体的に前回より上方修正されたが、世界計はなお前年度比1.0%減の11億1084万トンと予測されている(表18)。
 
 
 輸出量は、海外からの需要に対応してブラジル、ウクライナおよびEUなどが前回より上方修正される一方、生産量の減少や国内消費の増加により輸出余力に制約を受けた米国が下方修正された。世界計では中国などが増加したことから同0.2%増の1億7226万トンと予測されている。
 輸入量は、バングラディシュが前回より下方修正されたものの、世界計では同0.2%増の1億7226万トンと予測されている。
 消費量は、米国が前回より上方修正(同時に2018/19年度の同国の消費量が下方修正)され、世界計では同0.9%減の11億3341万トンと予測されている。
 期末在庫は、中国および米国が下方修正され、世界計では同7.0%減の2億9781万トンと前回の3億トン台から再び3億トン割れになると予測されている。

2019/20年度世界の大豆需給予測、大きな修正はなし
 USDA/FASは2020年1月10日、「Oilseeds:World Markets and Trade」を公表し、世界の大豆需給予測値を更新した。
 今回の予測では、2019/20年度の世界の大豆生産量は、米国が単収の増加により前回より22万トン上方修正されたものの前年度比では19.6%減となり、世界計では同5.7%減の3億3770万トンと予測されている(表19)。
 
 
 輸出量は、前回からの修正はなく、ブラジル、米国、パラグアイなどが増加する一方、アルゼンチン、カナダなどが減少することから、世界計ではほぼ前年度並み(同0.05%減)の1億4915万トンと予測されている。
 輸入量は、メキシコが前回より上方修正されたことに加え、世界計では、最大の輸入国である中国が前年度をやや上回ることなどから、同1.4%増の1億4795万トンと予測されている。
 消費量(搾油仕向け)は、中国、メキシコが前回より上方修正され、世界計では同1.8%増の3億358万トンと予測されている。
 期末在庫は、ブラジルが前回より上方修正、一方中国が下方修正されたが、世界計では、米国、アルゼンチン等で取り崩しが進むことなどから、同12.3%減の9667万トンと予測されている。